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社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

男前女子・小池知事のメガトン級「しがらみ破壊力」

竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]
【第166回】 2016年10月4日
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いまの女性リーダーには、男性が失ってしまった特性も備えている。それは「胆力」だ Photo:Rodrigo Reyes Marin/AFLO

 豊洲移転の延期に東京五輪施設の見直しと、メガトン級の爆弾を次々と投下し続ける小池百合子東京都知事だが、一連の騒動を見ていて考えることは、「女性が組織のトップに立つこと」の意味だ。

女性リーダーが持つ特性

 昔から「男は論理的で、女性は感情的」と言われるし、女性活躍推進の文脈でも、女性の特性として「共感能力」「コミュニケーション能力」の高さがよく指摘される。たしかにそのような傾向はあるかと思う。しかし、女性と言ってもいろいろだ。女性のすべてが感情的なわけではないし、共感能力が高いわけでもない。当たり前だが、人生や仕事に対する志向性によって人間の特性は変わる。起業して大成功して大金持ちになりたいと考える人間は、例外なくハードワーカーで家庭は二の次、家族に対する共感能力が低い傾向にある。一方、マイホーム志向の人間は、家族への共感能力は高いが、仕事に対するコミットメントは少ない。

 働く女性に関して言えば、おおざっぱに半数がワーク・ライフ・バランス志向で、半数がワーク志向。そして、志向性が違えば、同じ女性でも特性はまったく違う。

 バランス志向の女性は、職場やママ友など自分が属するコミュニティのなかで、自分の居場所を確保することがテーマになるので共感能力が高くなるが、この場合の共感能力とは、自分を殺して場の空気を読むという意味での共感だ。そうでなければ、とくに女子コミュニティのなかで生きていけない。

 対してワーク志向の女性は、バランス志向の女性と比較して論理的だし、仕事も理念型だ。もちろん、共感能力がないわけでもないし、コミュニティのなかでの共感というものを無視しているわけでもないが、与えられたコミュニティのなかでどう生きるかよりも、自分が居心地の良いコミュニティを自分で作ってしまう傾向がある。

 もちろん男性にもそのような傾向はあるが、女性の場合、より顕著だと感じる。そして昨今では、小池氏のように社会のリーダーたらんとする女性、男性と比べて際だった特性を感じる。それは、「覚悟」とか「矜持」という特性だ。本来、男性リーダーにこそ求められていたこのような特性は、現代は女性のほうが男性と比較して備えているように思える。

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竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]

マーケティング・コンサルタントとしてクルマ、家電、パソコン、飲料、食品などあらゆる業種のトップ企業にて商品開発、業態開発を行なう。近年は領域を社会貢献に特化し、CSRコンサルタント、社会貢献ビジネスの開発プランナーとして活動。多くの企業にてCSR戦略、NGOのコミュニケーション戦略の構築を行なう。「日本を社会貢献でメシが食える社会にする」ことがミッションに、全国各地で講演活動を行なう。ソーシャル系ビジネスコンテストや各種財団の助成金などの審査員多数。また、「日本の女子力が世界を変える」をテーマに、世界の女性、少女をエンパワーメントするための団体「ガール・パワー(一般社団法人日本女子力推進事業団)」を、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏らと共に設立。著書に『社会貢献でメシを食う。』『ジャパニーズスピリッツの開国力』(いずれもダイヤモンド社)がある。

株式会社ソーシャルプランニング
☆竹井氏ブログ 社会貢献でメシを食う〝REAL(リアル)〟
☆Twitterアカウント:takeiyoshiaki


社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

CSRやコーズマーケティングをはじめ、「社会貢献」というテーマがポピュラーとなったいま、「社会貢献のセカンドウェーブ」が来ている。新たなサービスやプロジェクトのみならず、新たな主役たちも登場し始めた。当連載では話題の事例を取り上げながら、社会貢献的視点で世の中のトレンドを紹介していく。
*当連載は、人気連載『社会貢献を買う人たち』のリニューアル版として、2014年1月より連載名を変更しました。

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