ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

男性社員を困らせる「女性タダ乗り社員」たち――。
職場のドンや競争意識が過剰なタイプは要注意

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第18回】 2010年12月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 連載第16回第17回では、女性社員から見た男性フリーライダーをテーマに、「粘土層」のオジサン社員を中心に採り上げた。では逆に、男性社員が「女性フリーライダー」と感じるタイプはいないのかと言うと、そういうわけではない。

 そこで公平を期するために、今回は男性から見た女性フリーライダーについて述べることにする。

昔からいる「腰かけ」を決め込むタイプ
しかし経済環境の変化で数が減少中?

 女性フリーライダーの典型として思い出されるのが、「腰かけタイプ」である。結婚するまでの「腰かけ期間」と自ら割り切って会社勤めをしているタイプだ。したがって、仕事はいい加減な場合が多い。拙著『フリーライダー――あなたの隣のただのり社員』の中では、その仕事ぶりから「アガリ」型に分類した。

 これは、ある情報産業関係の職場での話。男性社員が、部署の中で補助業務を担当する女性(20代前半)に、資料のコピーと製本をお願いしたときのことだ。

 その女性から返ってきた言葉は、「え~! お金とりますよ~」だったそうである。パソコンに向かいながら、女性雑誌をめくっていた彼女から、そんな言葉が返ってきたのだから、びっくりである。

 「えっ、それが仕事で会社から給料もらっているんじゃないの?」依頼者は、思わず口からそう言葉が出かかったのを我慢して、「あ~、いい、いい。自分でやるから」と答えたそうだ。

 他の社員も、彼女と「仕事」というものについて話し合うこと自体に虚しさと疲れを感じ、仕事を頼まなくなっていく。それは彼女にとっては好循環で、ますます余裕ぶりを見せながらアガッていられる。

 この話に登場するのは、絵に描いたような腰かけタイプの女性である。こういったタイプは、大企業の中にはまだいるようである。しかし、著書を執筆する際のインタビュー、そして、その後行なった「フリーライダー」を話題にした企業人とのトークの中身から感じる実感値としては、この手の女性社員はあまり目立たなくなっているようだ。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

⇒バックナンバー一覧