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【宮崎県】「いずれなんとかなる」と逆境でも明るく前向き

都道府県データ:Vol.43

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第43回】 2010年12月14日
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 今春発生した牛の口蹄疫問題で全国から注目された宮崎県だが、実際、地元ではどのように受け止めているのだろうか。口蹄疫そのものは終息したものの、これから先かなり長期にわたって影響を及ぼしそうだし、外にいる者にとっても大いに気がかりである。

 だが、どっこい、宮崎県の人たちはうちひしがれたままではいないだろう。というのも、天変地異には昔から慣れているし、それが人為的な手立てでは避けられないということも知悉しているからだ。いい例が、宮崎県では年中行事といってもよい台風である。それによって大きな被害を受けても、長い目で見れば必ず元に戻るはずと、おっとり構えているのが常である。

 これには、宮崎県の地理的な位置が大きく影響している。広々とした海、さんさんと注ぐ太陽と、気持ちを明るくさせる材料には事欠かない。気候も温暖だから、「いずれなんとかなる」という楽観主義が人々の気持ちの底に横たわっている。それゆえ、汗水たらしながらしゃかりきになって働こうという気分にはなかなかなりにくいところもある。

 だからといって危機感をあおったりすると、そうした前向きの気持ちに冷や水を浴びせてしまうことにもなりかねない。ただし、宮崎県人の「前向き」は、「積極的」であることとは違う。だから、逆境をバネにして……ということにはならないので、念のため。

 非常時への備えに関していうなら、宮崎県人は怠りがないはずである。逆境をそのまま受け入れる態勢も整っている。だから、明るさ、陽気さが前面に出るように励ましてあげたほうが効果的である。「雨降って、地固まる」のひと言だけでいいのだ。

 人情も厚いし、郷土愛も強い人たちだから、ゆっくり、のんびりとしているように見えても、地域の人同士、互いに力を合わせながら、最後はきちんと帳尻を合わせる。これまでも長くそうしてきたし、これから先もそれは変わるまい。天孫降臨の地に住まい、神の加護を心の底から信じている人はやはり強い。

◆宮崎県データ◆県庁所在地:宮崎市/県知事:東国原英夫/人口:112万8370人(H22年)/面積:7735平方キロメートル/農業産出額:3078億円(H19年)/県の木:フェニックス・ヤマザクラ・オビスギ/県の花:はまゆう/県の鳥:コシジロヤマドリ

<データはすべて、記事発表当時のものです>

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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