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一流の育て方
【第31回】 2016年11月19日
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ムーギー・キム,ミセス・パンプキン

一流の人は、どのように育つのか?
【武藤真祐氏×ムーギー・キム氏特別対談(1)】

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私は今年、わが母・ミセスパンプキンとともに『一流の育て方』という本を出版したのだが、その関連で、このたび医師の武藤真祐さんとお話する機会を持つことができた。
そこで、武藤さんがこれほどまでにエネルギッシュに活動される原動力はどこからきているのか、そして武藤さんのような主体性のある方はどのように育てられたら生まれるのか、この二点を中心にお話を伺った。そのインタビューをご覧いただきたい。(構成:山本奈緒子)

「昨日の自分と違う自分が今日いる」ことが成長の原動力に

ムーギー いきなりなんですが、私が一番謎に思っているのは、なぜ武藤さんはこんなに幅広く活動されているんですか?ということなんです。というのも武藤さんのプロフィールを見ますと、とにかく肩書が膨大で……。

武藤真祐(むとう・しんすけ)  医療法人社団鉄祐会 理事長/Tetsuyu Healthcare Holdings Pte Ltd. Co-founder) 1996年東京大学医学部卒業。2002年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2009年早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了(MBA)。2014年INSEAD Executive MBA。
東大病院、三井記念病院にて循環器内科、救急医療に従事後、宮内庁で侍医を務める。その後マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2010年、在宅医療を提供する「祐ホームクリニック」を設立した(2011年に法人化し、医療法人社団鉄祐会となる)。震災後の石巻において、在宅診療所祐ホームクリニック石巻、および石巻医療圏 健康・生活復興協議会を立ち上げ、被災後の医療支援、生活支援に取り組む。在宅医療介護の情報連携においては、総務省等省庁事業としてICTプロジェクトを指揮した。2015年には、シンガポールで「Tetsuyu Home Care」を設立し、同年8月よりサービス開始している。東京医科歯科大学医学部臨床教授、厚生労働省情報政策参与

武藤 あはは、すいません。でも決してあれもこれもと無差別に手を出しているわけではなくて、こういうことをやりたいなという北極星みたいなものは一点、はっきりとあるんですよ。ただしその北極星に向かうルートというのは、たくさんあるわけで。それはITだったりロボットだったり、自分が知らないテクノロジーの進歩やVR(仮想現実)だったり……。

 そういうものをどんどん吸収しながら進んでいるので、プロセスはいろいろ変わるんですけど、向かっている先――北極星は昔から変わらないんです。そこさえ変わらずにいれば、人間、すごくフレキシブルでいられるものですよ。

ムーギー なるほど。ではその北極星に向かっていくドライビングフォースは何なのですか?

武藤 一つはやはり、人道的、利他的な面があります。祐ホームクリニックのホームページでも書いているんですが、僕は6歳のとき野口英世の伝記を読んで「自分も困っている人を助けることに一生を捧げたい」と医師を志したんです。それが今の高齢化社会への取り組みにつながっているのですが、実はもう一つドライビングフォースがあって。

 それはもっとインターナルなもので、すごくシンプルな言葉ですが、面白いんです。「昨日の自分でない今日の自分がいること」「これからやろうとしていることが分からないこと」そういったことがモチベーションとなって北極星に向かって行っているので、結果的にやることが多岐に渡りますし、場所も様々になってくるんです。

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ムーギー・キム

1977年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA(経営学修士)取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、世界で最も長い歴史を誇る大手グローバル・コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、韓国・欧州・北欧・米国のほか、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より世界最大級の外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当したのち、香港に移住してプライベートエクイティファンドへの投資業務に転身。フランス、シンガポール、上海での留学後は、大手プライベートエクイティファンドで勤務。英語・中国語・韓国語・日本語を繰る。グローバル金融・教育・キャリアに関する多様な講演・執筆活動でも活躍。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』(東洋経済新報社)がある。

ミセス・パンプキン

1947年生まれ。立命館大学法学部卒業。一般的な家庭でありながら、4人の子どもはそれぞれ、プライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士やロンドン勤務の公認会計士、カナダの大学教員などグローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。東洋経済オンラインでの長期にわたる人気連載「ミセス・パンプキンの人生相談室」では膨大な数の育児相談をこなし、さまざまな家庭の問題について、洞察あふれるアドバイスを提供している。


一流の育て方

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