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相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記

全国から1千人以上が視察訪問!
日本にもあった本来の機能を果たす議会
会津若松市議会“改革”の舞台裏

相川俊英 [ジャーナリスト]
【第19回】 2011年1月27日
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 全国の地方議会に今、住民の厳しい視線が注がれている。

 首長(執行部)の追認機関でしかなく、単なるセレモ二―要員だ――、民意から遊離し、役割を果たさない無用な存在だ――、特権の上に胡坐をかく役に立たない人たちの集まりだー―などなど。住民の議会への不信不満は膨らむばかりで、議員定数や報酬の大幅削減を求める大きな動きにつながっている。確かに、今のような地方議会ならば、あっても意味はない。ムダだと一刀両断してしまいたくなる気持ちも理解できる。

 しかしながら、地方議会は本来、地方自治の一翼を担う大事な存在のはず。首長(執行部)を監視し、民意を反映させ、さらには政策立案するなど重要な役割を担う機関である。実際にそうした役割を十二分に果たしている議会は皆無といえるが、それでも、本来の機能を果たすべく努力を重ねている議会が今の日本社会の中に存在しないわけでもない。議員自らが改革に立ちあがり、住民の負託に応えようと必死になっている議会もなくはない。そうした希有な事例が、福島県会津若松市議会だ。

 地方議会関係者の間で議会改革のトップランナーと評価されているのが、会津若松市議会である。全国から議会視察に訪れる人達が絶えず、2009年度は140件、1253人にのぼった。住民参加を起点とした政策立案の手法と、議員間討議を重視する独特の議会運営に注目が集まっている。昨年末には市議会として「議会からの政策形成」という専門書を編集し、出版した。政策立案の手法や議会運営の進め方などを詳細に解説したもので、全国から相次ぐ視察にも活用するという。

 だが、会津若松市議会も2、3年前まではごく普通の地方議会だった。住民から存在意義を疑問視されるレベルでしかなかった。そんな会津若松市議会が大きく変貌するきっかけとなったのが、市町村合併によるマンモス議会化と議員間のトラブルだった。

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相川俊英 [ジャーナリスト]

1956年群馬県生まれ。放送記者を経て、1992年にフリージャーナリストに。地方自治体の取材で全国を歩き回る。97年から『週刊ダイヤモンド』委嘱記者となり、99年からテレビの報道番組『サンデープロジェクト』の特集担当レポーター。主な著書に『長野オリンピック騒動記』など。


相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記

国政の混乱が極まるなか、事態打開の切り札として期待される「地方分権」。だが、肝心の地方自治の最前線は、ボイコット市長や勘違い知事の暴走、貴族化する議員など、お寒いエピソードのオンパレードだ。これでは地方発日本再生も夢のまた夢。ベテラン・ジャーナリストが警鐘を鳴らす!

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