会議で「いつも」「みんな」「たくさん」がNG発言な理由ファシリテーターだけでなく、参加者の態度も会議の雰囲気に影響します

 皆さん、こんにちは。澤です。

 前回は会議における発言についてお伝えさせていただきました。いい会議には、ファシリテーターの働きだけでなく、参加者も「効果的な発言」をすることが必要です。しかし、前提知識がないと発言できずに終わってしまうので、予習して、集中して話を聴くことが重要だと述べました。予習をしておけば、あまりにも基本的なことを質問してみんなに呆れられるリスクも減りますし、集中して聴いていれば、ちょっとした矛盾点や論理の弱い部分、自分の考えとは相反する内容などが出てきて、「確認作業としての質問」が自然と湧いてくるからです。

 これらのお話についても様々な方からフィードバックをいただきました。通常の会議だけではなく、例えば接客の現場でも使えるとのコメントもあり、こういったメソッドは汎用的なコミュニケーションスキルとして重宝されることを再確認しました。

 今回は「会議における発言」のスキルをもっと上げるために、気をつけたい「NG発言&行動」について皆さんと考えてみたいと思います。

一言目でこれは言ってはいけない

 まず、1つ目の「NG発言」です。誰かが発言したのを受けて、ついつい出てしまうのが「でも」「しかし」「だって」「だけど」「そうは言っても」のような言葉だったりしませんか?

 これらは「相手の発言を受け取らない意思表示をする言葉」と言い換えてもよいでしょう。

 「え?必ずしも否定するつもりはないけど」という人もいるとは思います。きっとそうでしょう。

 そんな人も、相手がそのような言葉を発した時は「あ、この人は自分の発言を肯定的に受け取ってくれているな!」とポジティブな気分になることは少ないのではないでしょうか。