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ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
【第41回】 2016年12月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
原田まりる [作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター]

哲学者の名言は「ギャップ法」で作られているから、心に残る

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17歳の女子高生、アリサが現代に降り立った哲学者・ニーチェと出会い、成長していくという異色の小説『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』その著者であり、哲学ナビゲーターとしても活躍する原田まりる氏と、シリーズ89万部突破のベストセラー『伝え方が9割』の著者である佐々木圭一氏の対談が実現。互いの著書のファンであるというお二人、哲学について、伝え方について、話が盛り上がりました。今回は後編です。(構成/伊藤理子 撮影/小原孝博)

『伝え方が9割』の文例は、まずはそのまま使ってほしい

原田 佐々木さんの『伝え方が9割』、私もうちの両親も大好きなんですよ。

佐々木 なんと。ありがとうございます。

原田 この前、友人と話していたときに、「人って、相手の立場になって共感して話せる人と、頭の中に語彙があって『こういわれたらこう返す』というプログラムがある人と、2パターンあるよね」という話題になったんです。自分は、どちらかというと後者なんですが、実はあまり人の気持ちがつかめないタイプ。でも、きっと相手はこういうことを言ってほしいと望んでいるんだなとか、こういったら嫌がるから止めておこうかななどと、無意識に考えて打ち返している。

佐々木 なるほど。

原田 だから、効果的な打ち返し方をレシピとして明確化し、「相手の返事をイエスに変える7つの切り口」として紹介した『伝え方が9割』は、すごいね!という話で盛り上がったんです。

佐々木 ありがとうございます。

原田 7つの切り口の中で、「あなた限定」感を出すという伝え方を紹介されていましたよね。以前、メールに相手の名前を入れるだけで反応が全く違うというのを実感しまして。私はリア充みたいな自然なコミュニケーションができなくて、頭の中で理解していないと次に進めないところがあるので、私みたいなタイプの人が読んだら人生が変わるんじゃないかといつも思っています。

佐々木『伝え方が9割』というタイトルではありますが、「相手のことを想像して伝えよう」ということを勧めている本なんです。つまり、先ほど原田さんがおっしゃっていた2パターン両方の方に向けて書いています。『伝え方が9割(2)』では、具体的なやりとりの文例をたくさん紹介していますが、この文例は相当考え、練り上げたので、まずはこのまま、システム的に使っていただいていいと思っています。

原田 はい!私、実際とても助かっています。

佐々木 「考えてから伝える」ことをしようと思っても、多くの人にとっては「咄嗟にうまく返す」のって難しいと思うんです。メールやLINEだったら考えてから送ることができるけれど、対面だとね。だから、まずはこういう文例があると知っていただいて、そこに相手の名前を加えるなど応用してもらい、それを繰り返していただく。…言葉で言い続けることで、自分自身のマインドも少しずつ変化し、最終的には相手の気持ちを想像して伝えられるようになるんじゃないかなと、僕は思っているんです。

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原田まりる(はらだ・まりる) [作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター]

1985年 京都府生まれ。哲学の道の側で育ち高校生時、 哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退。 著書に、「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)がある。


ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

17歳の女子高生・児嶋アリサはアルバイトの帰り道、「哲学の道」で哲学者・ニーチェと出会います。哲学のことを何も知らないアリサでしたが、その日をさかいに不思議なことが起こり始めます。キルケゴール、サルトル、ショーペンハウアー、ハイデガーなど、哲学の偉人たちが続々と現代的風貌となって京都に現れ、アリサに、“哲学する“とは何か、を教えていきます。本連載では、話題の小説の中身を試読版としてご紹介します。

 

「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」

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