ヒット曲や、記憶に残っている曲は、
リピート法を使っているものが多い

哲学者の名言は「ギャップ法」で作られているから、心に残る原田 最近、作詞をする機会があるんですが、同じ言葉を繰り返すと工夫していない感じがしてしまって…でも、そっちのほうが印象に残るんですよね

佐々木 え?一番簡単じゃないですか。どういう点が難しい?

原田 最近、作詞をする機会があるんですが、同じ言葉を繰り返すと工夫していない感じがしてしまって…でも、そっちのほうが印象に残るんですよね。

佐々木 歌詞はまさにそうですね。繰り返すほうが印象に残る。でも、原田さんの気持ちもわかります。僕も歌詞を書いたことがあるんですが、一字一句全部違う文章にしたくなっちゃう(笑)。

原田 そうなんです!!

佐々木 多くの情報を入れたくなっちゃうんですよね。でもね、そうすると、聞き手が面倒くさいと感じるんです(笑)。…僕なんかもそうで、作詞でも「アート性を100%出そう」という気持ちになってしまうから、文字をリピートするのがもったいなくて全部違う言葉を選ぼうとするんですけれど、かえって記憶に残らない。

原田 確かに…。AKBの「会いたかった、会いたかった、会いたかった、イエス!」というふうに歌われたほうが気持ちいいですものね。

佐々木 「ポニョポニョポニョ、魚の子」とか「となりのトトロ、トトロ」とかね。ヒット曲や、記憶に残っている曲は、リピート法を使っているものが多いんですよ。

原田 本当だ!