長寿の食卓~あの人は何を食べてきたか~ 樋口直哉
【第34回】 2017年1月13日 樋口直哉 [小説家・料理人]

世界最高齢の女性は睡眠を重要視、酒・たばこも遠ざけた

イラスト/びごーじょうじ

 すでに昔の出来事のようだが、2016年11月米国で行われた選挙によって次期大統領に選ばれたのは民主党候補のヒラリー・クリントンではなく、共和党候補ドナルド・トランプだった。軍人経験もなく、政治家でもない実業家出身の人物が大統領に就任するのは歴史的にも初めてとのこと。

 先の大統領選からさかのぼること半年余り。昨年5月、ギネス世界記録上、〈存命人物のうち世界最高齢〉と認定されていた女性が亡くなった。彼女の名前はスザンナ・ジョーンズ。1899年生まれというから驚きだ。米国の歴史を100年以上見てきた彼女はバラク・オバマの支持者で、今回の大統領選ではヒラリー・クリントンに投票する予定だったという。彼女は選挙結果を知ることなく、この世を去ったわけだが、仮に生きていればどんな感想を持っただろうか。

 彼女は死の間際まで食欲旺盛で、ベーコンが好物だった。ある記事によると朝食はベーコンとスクランブルエッグ、ランチにはフルーツ、夕食は肉、野菜、ポテトのセットプレートでまず肉から手を付けていたという。また、別の記事では自らの長寿の秘訣を「睡眠」と語り、さらに「お酒もタバコも呑まずに、自分のまわりを愛とポジティブなエネルギーで満たしておくことです」と続けている。

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樋口直哉 [小説家・料理人]

1981年生まれ。服部栄養専門学校卒。料理人として活動する傍ら、2005年、『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。ほかの作品に『月とアルマジロ』(講談社)、『大人ドロップ』(小学館)、『星空の下のひなた。』(光文社)、『ヒマワリのキス』(徳間書店)、『アクアノートとクラゲの涙』(メディアファクトリー)がある。

 


長寿の食卓~あの人は何を食べてきたか~ 樋口直哉

1日でも長く生きたい――。きっと多くの人が望むことだろう。では、実際に長生きをした人たちは何を食べてきたのか。それを知ることは、私たちが長く健康に生きるためのヒントになるはずだ。この連載では、歴史に名を残す長寿の人々の食事を紹介。「長寿の食卓」から、長寿の秘訣を探る。

「長寿の食卓~あの人は何を食べてきたか~ 樋口直哉」

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