2017年は日系企業の
イスラエルでの真価が問われる年

 2016年までに感度が高い企業を中心に現地に拠点をつくる動き、現地でのイベントも行われるようになる中で、日本企業がイスラエルとどう関わるか、2017年は真価を問われる年になるのではないかと思う。訪問者、投資額はウナギ上りに増えてはいる。ただ、現地で日本以上に存在感を発揮しているのは、かねてから進出していた欧米企業、中国企業であることは、2016年現在も変わっていない。

 日本とイスラエルの経済関係は、どこまで発展していくのか。少なくとも日本の大企業の20~30社程度が、イスラエル現地に50~100人規模の研究開発拠点、今の言葉で言うとオープンイノベーション拠点を運営するようになれば、両国間に直行便が飛んでいることは間違いないだろう。このたび上梓した拙書がそういう拠点をつくる日本人に何かしらの助けになれば、幸いである。