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ホンダ「シビック」復活は日本市場テコ入れの苦肉の策

週刊ダイヤモンド編集部
2017年1月24日
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 「ホンダらしさを具現化したこの『シビック』で、ブランドをもっと輝かせたい」。寺谷公良・ホンダ執行役員は、新型シビックの日本市場への投入にそう意気込みを見せた。

 ホンダは、今夏、新型シビックを日本市場に投入する。1972年に発売されたシビックは、言わずと知れたホンダの大ヒットブランド。全車種の累計販売台数の4分の1を占めるなど、ホンダの屋台骨を担ってきた。しかし、日本市場では2011年以降、限定車を除いて販売が中止されていた。今回のシビックは、世界戦略車として米国を中心に開発が行われ、走行性能を磨きスポーティーな車に進化。15年の発売以降、北米や中国などで好評を博している。

寺谷公良・ホンダ執行役員。手薄だったミッドサイズの車種拡充で、輸入車などへの顧客流出を防ぐ Photo by Akira Yamamoto

 シビック投入の狙いについて、寺谷執行役員は、「軽自動車とミニバンが中心の国内市場に、個性の際立った車を提供して、顧客の幅を広げること」と語る。背景には、コモディティー化が進む日本市場への危機感がある。

 過去最高ペースでの販売が続く北米や中国に対し、国内販売台数は頭打ちだ。とりわけホンダの主力は、軽自動車「Nシリーズ」やミニバン「フリード」などで、他社との競争が激しく、差別化が図りにくい。伊東孝紳前社長が推進した“スモール化”は、販売台数アップには寄与したが、ホンダらしさが失われた側面もあった。個性ある車で日本市場のてこ入れを狙うシビック投入は、かつての伊東体制の否定でもある。

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