ヨガは「体が固くてあんなポーズできない」と敬遠している人は多いが、日常的に気軽に行えるもの。1日10分のヨガを続ければ、自分の変化に驚くはず。

アニール・K・セティ(Anil K Sethi) インド・ニューデリー生まれ。デリー大学数学科卒業後、同大学中国語研究科日本語科卒業。来日31年、妻の秀子・セティさんとともに、日本でヨガの普及に努める。『インド式シンプルヨガ入門』(家の光協会)、『朝イチのヨガ』(保健同人社)など著書多数。

 ヨガの哲学では、体が固い=頭が固いのだそうだ。思い当たる人いませんか?

 男性にヨガをすすめると「あんなポーズできない」「汗をかかないのでもの足りない」と言われてしまうことが多いが、もともとヨガは男性のためのものだそうだ。

「体が柔らかくなると、物事の考え方も柔軟になる。ヨガをすることで、体を通して自分の能力に気づき、自分の可能性に向かってアグレッシブな行動ができるようになります」と、指南をしてくれたアニール・K・セティさん。多忙に活躍するビジネスマンにこそおすすめ!

 セティさんのレッスンに通う最高齢は90歳の男性。ヨガを始めたのは74歳だという。先だって車の運転免許を返還に行ったら、何の問題もなく、まだ運転OKだったとか。

 足腰もしっかりして、清潔感があり、年齢なりの色気がある(年齢を重ねると男女ともくすんでくる人が多いけど)。「ヨガはデトックス効果もあり、若々しい体を保てるようになるからね」(セティさん 以下同)。

 ポーズは約840万種類もあるというが、今回は簡単だけど効果的なポーズを厳選。1日10分、ヨガしよう。

【機敏な行動力】→背骨をほぐす
五欲のコントロールができ、掴み取る明敏さを鍛える。

 機敏な行動力がビジネスチャンスを掴む。が、その前に「自分の心身の準備をしておくのがヨガ。悩むロスなく素早く動くために」。

 インドでは、名誉欲・金銭欲・性欲など五欲の手綱を握る(コントロールする)ことができる人を『自分の王者になる』と言う。

 上記の基本の呼吸法は、その第一歩。右の鼻腔は、太陽=エネルギー、左は月=心の安定を表し、その交差する鼻腔が健康のバランスを司る。「左右の鼻腔がすっきりしていれば、ゆらがない自分になる。周囲の評価も高くなるはず」。

 さらに機敏に動くためには背骨が大切。背骨をほぐし、筋力をつけるポーズがおすすめだ。