新年を迎え、4月になれば、新入社員が入って来る。その前に、去年入社した新入社員は、期待通りに成長しているだろうか。成長していないのなら、新入社員の“世代”や“採用”のせいにしていないだろうか。新入社員が育たないのは、新入社員が持つある種の「勘違い」が原因であることが多い。その勘違いとは何か。なぜ、そのような勘違いを抱いてしまうのか。それは会社側や上司に大きな責任がある。(株式会社識学代表取締役社長、組織コンサルタント 安藤広大)

去年の新入社員は
なぜ育たなかったのか

 なぜ、新入社員は育たなかったのか――。

 年も明け、4月になれば、また新入社員が入ってくる会社も多いでしょう。

「今年の新卒は良い学生が採用できたから、楽しみだなぁ」

「また、フレッシュな人材がたくさん入ってくるので、会社を活性化してくれる」

 と期待している、経営者、管理者の皆様も多いのではないでしょうか。

 その前に、去年の4月に入社してきた社員がしっかりと成長したのか、育てることができたのかを振り返ってみてください。

 まさか、「ゆとり世代は、やっぱりダメだな」等と言って、新入社員が成長しなかったことを、社員の生まれた年代のせいにしていないでしょうか?

 あるいは、「ちょっと、採用基準間違えたな」などと言って、面接官や採用媒体の打ち出し方のせいにしていないでしょうか?