安全投資には、3原則がある。1)投資タイミングを見極めること、2)つぶれない投資先を選ぶこと、3)手数料と税金を考慮すること、この3つが大原則である。

投資タイミングの良し悪しが成否を分ける!

 今日株を買って、明日株が上がる確率は、ざっくり言って50%です。すなわち、

 投資の世界では、おおむね当たるか外れるかの確率は2分の1

 です。それなら、「半分の人が儲けて、半分の人が損をするのではないか?」「プロの人でも95%が損をしているのはおかしいのではないか?」と思う人もいると思います。そうではありません。確かに、今日株を買って、明日株が上がる確率は約50%で、1日だけをとってみれば、儲かる人が半分、損をする人が半分です。だから、全員が毎日1回だけ何かに投資して、同時に次の日の同じ時刻にそれをやめるならば、多分だいたい半分の人が勝って、残り半分が負けるでしょう。しかし、現実は違います。株を買って1時間もすれば売却してしまう人もいれば、1カ月間保有してから手放す人、10年くらいずっと持っている人など、さまざまです。

 なので、いつ利食い(利益確定)をし、いつ損切り(損失確定)するかが運命の分かれ目になります。負けている95%の人はそのタイミングがよくないのです。このタイミングを間違えると、バクチなどとは比べものにならないくらいの損失を負うことになります。

 なお、このような相場の上がり下がりから生じるリスクを市場リスク(価格変動リスク)と言います。

つぶれない投資先を選ぶ

 仮に、あなたが海外の証券会社に100万円のお金を預けて外国株式投資を始めたとします。たまたま投資タイミングが悪く、投資開始直後からマーケットが10%急落したとします。でも、重大なことは起こっていません。10万円の含み損(まだ実現していない損)が出て資産価値が90万円になっただけで、まだ損が確定したわけではありません。しばらく保有していると、また元に戻る可能性もあります。逆に120万円くらいの価値になるかもしれません。