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経営請負人の時代

「アメリカ企業で社長になる!」片道切符を手に渡米
転機を味方に、グローバル企業でトップを走る技術
――コールマンジャパン社長 リチャード・ギルフォイル氏【前編】

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第4回・前編】 2011年3月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
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1つのスタンドに4つの脱着式LEDライトを装備した「クアッドLEDランタン」と、 手のひらサイズの「マイクロクアッドLEDランタン」  www.coleman.co.jp

「アメリカ企業で社長になる」と片道切符でアメリカに飛び出した青年は今、110年の歴史があるアウトドア用品の筆頭ブランド、コールマンジャパンの社長になった。彼こと日本育ちのリチャード・ギルフォイル氏が半生で実践してきた、グローバル企業で活躍するための、世界水準の方法論を聞く。

まったくの異業種への転身
面白みとギャップは?

南 現在はアウトドア用品のコールマンジャパンの社長、それまでは化粧品メーカーのヘレナ ルビンスタインのマーケティング責任者、シェービング用品のジレットの社長と、それぞれの業界でトップクラスのシェアと実績を誇る優良企業ばかりを渡り歩いておられます。中でも、コールマンを選択したことにはどのような背景があったのでしょうか? 

リチャード・ギルフォイル
1948年米国生まれ。14才から18才まで日本で過ごしたほか、日本での生活は約40年。ゴンザガ大学(米国)卒業後の1971年、日本で就職。その後、化粧品メーカー ヘレナ ルビンスタインに入社し、世界各地でマーケティング責任者を歴任。1988年にジレットジャパンインコーポレイテッドに入社、1992年に同社社長に就任、2000年よりコールマンジャパン株式会社の代表取締役社長に就任。現在はアジア・パシフィック地区の社長を兼任。

ギルフォイル 私がコールマンに入社した2000年は、まさにコールマンがグローバル路線を打ち出していくタイミングでした。アメリカで100年の歴史を持つ企業でしたが、売上の90%をアメリカに依存しており、あまり経営も健全ではなかった。ヨーロッパや日本でのグローバル展開を強化しようと当時の会長は考えていましたが、ノウハウがなかったのです。また、当時日本オフィスはあったのですが、日本でのシェアは低く、厳しい状況でした。

 私は、日本育ちだったこともあり、日本語も話せるし、本社自体を立て直すことと、日本のコールマンブランドを本格的に立ち上げることを同時にできることに面白みを感じて入社したのです。

南 業界が大きく変わりましたが、ギャップを感じたことはなかったのですか?業界が変わるというのは、転職の時にいちばん躊躇する部分だと思うのですが?

ギルフォイル それは確かに感じましたね。コールマンの前にいたジレットに転職した時もそうでしたが、ヘレナ ルビンスタインにいた頃は取引先といえば大手デパートで、スーツを着て出かけるという感じだったのですが、それがジレットだとスーパーの裏手からということになる。

 

南 (笑)それはかなりの落差がありますね。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


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「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

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