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もし親に何かあったらあなたの生活はどうなるか?
【第2回】 2011年4月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
村田裕之 [村田アソシエイツ株式会社代表取締役/東北大学特任教授]

安心して入れそうな
老人ホーム選び5つのポイント

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 親が70歳を過ぎたら元気なうちにやるべきことは、親が将来、要介護や寝たきりになったときにどこに住むか、そのための情報収集を始めることです。こういう話を40代、50代の人にすると、「ウチの親はまだ元気だから、そのときになったら考えればいいですよね」、「そんなことは、親が勝手に決めればいいことでしょう」などといった反応が返ってきます。

 ところが現実には、それでは済まないのです。なぜなら、元気だと思っていた親が突然、病気や事故で入院し、要介護や寝たきり状態になると、あなたの生活が激変する可能性が大きいからです。

 たとえば、もし、あなたが東京で仕事を持ち、家族と東京近郊で暮らしていたとします。故郷の山形で一人暮らしをしているあなたの母親が脳卒中で突然倒れ、要介護状態になったら、どうなるでしょうか。親が倒れたそのときには、会社はとりあえず数日の有給休暇を取らせてくれるでしょう。

 しかし、それ以降も要介護状態が続いたとして、勤務先で重要な役割を担っているあなたは、毎週、有給休暇を取れるでしょうか? 毎週末に、あなたが山形まで通うことが業務の障害になりませんか? あなたが通えない場合は、奥さんに代わりに通ってもらえるでしょうか? 夫婦どちらが通うにしても時間的・経済的に、そして精神的にも大きな負担となります。

寝たきりになったら、
半数の人が3年以上寝たきり

 これが短期間なら、まだ何とか対応できますが、実際にはあなたが思っている以上に長期間にわたることが多いのです。日本では、寝たきり状態になってから亡くなるまでの期間が3年以上に及ぶ人が50パーセント、10年以上の人も15パーセント程度いると言われています。前述のとおり要介護認定者の数は、2010年7月現在で494万人、そのうちの84パーセントが75歳以上です。70歳以上で区切れば、この割合はもっと大きくなります。

 親からのよくない知らせは、ある日、突然やってきます。そして、いったん要介護状態になると、長期戦になります。突然の想定外の知らせにうろたえなくて済むように、親が元気なうちに備えておくことが必要なのです。

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村田裕之 [村田アソシエイツ株式会社代表取締役/東北大学特任教授]

新潟県生まれ。1987年東北大学大学院工学研究科修了。日本総合研究所等を経て、02年3月村田アソシエイツ設立、同社代表に就任。06年2月東北大学特任教授、08年11月東北大学加齢医学研究所 特任教授、09年10月に新設された東北大学加齢医学研究所スマートエイジング国際共同研究センターの特任教授に就任。エイジング社会研究センター代表理事。わが国のシニアビジネス分野のパイオニアであり、高齢社会研究の第一人者として講演、新聞・雑誌への執筆も多数。
 


もし親に何かあったらあなたの生活はどうなるか?

あなたの親は70歳を過ぎていますか? まず、親が70歳を過ぎ元気なうちにやるべきことは、親が将来、認知症になったり、要介護や寝たきりになったときの備えと、亡くなった後のトラブル予防です。

「もし親に何かあったらあなたの生活はどうなるか?」

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