スーツは社会人生活に欠かせない“戦闘服”。4月に入社するフレッシャーズにとっても、就活の真っ最中の学生にとっても、または夏服の新調を考えているビジネスパーソンにとっても、どのショップを選ぶのがベストなのかは、きっと気になる問題だろう。
そこで今回の「オリコン日本顧客満足度ランキング&アナリシス」では、AOKIや青山商事といった大手量販店が近年「別ブランド」として展開している「スーツショップ」の調査結果を紹介したい。
結論から言うと、トップになったのはAOKIが手掛ける「ORIHICA(オリヒカ)」の72.01点。全部で11ある評価項目のうち7項目で1位を獲得し、2015年の『紳士服専門店』1位に続いて、2年連続での満足度ランキング1位に輝いた。
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しかし、上位4ブランドのポイント差は1.5未満と極めて小さい。各社が新年度から展開する施策によっては、次回2017年のランキング結果は様変わりする可能性も決して否定できない。本記事ではV2を達成したORIHICAの強みと、競争激しいスーツ市場の見通しをひもといていく。
今回のアンケート対象者は、過去2年以内にスーツショップで自分用のスーツや礼服を購入したか、または商品選びに関与し、家族などに購入してもらった(ただしオーダーメイドは含まない)18歳以上の1574人(有効回答者数)。8社が評価対象となった。なお今回からは、各社のメーン業態である「紳士服専門店」と「スーツショップ」を分割して調査している。
(注)オリコン日本顧客満足度ランキングは、データクリーニング(回収したデータから不正回答や異常値を排除)および調査対象者条件から外れたサンプルを除外した上で作成した。そのため、実際のランキング集計に使用したサンプルは「ランキング使用時」の数となっている。調査するにあたってワイシャツやカジュアル衣料など、スーツ以外の商品が主力のブランドは対象外とした。