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逆境から生まれるイノベーション
【第5回】 2011年5月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
加藤徹生 [社団法人wia代表理事]

問われる寄付の効率性と、
当事者が活躍できる支援の仕組み
台頭する「寄付プラットフォーム」が拓く新たな可能性【後編】

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 前回の記事では、いち早く寄付市場に革新的なマーケティング手法を持ち込んだグルーポンの試み、そしてその背景にいた人々の挑戦を見てきた。

 さて、各地から日本に続々と集まる寄付は、世界ではどう見られているのだろうか。今回の記事では、英語圏に向けて日本の寄付情報を発信しようとする日本のITエンジニアと開発援助のプロフェッショナルのコラボレーションの事例を通して、日本の寄付市場が抱える課題と、寄付市場の進化がもたらす新しい可能性について考えていこう。

日本の寄付の課題
「なぜ寄付の効率性は問われないのか?」

 「バラマキ型の寄付にはお金が集まるのに、なぜ効率の良い緊急支援には寄付が集まらないのか。寄付することそのものが目的になってしまっているじゃないか」

 馬渕俊介は憤りながらこう話す。開発援助機関を経て、外資系コンサルティングファームで勤務。その後コンサルティングで得たノウハウを開発の現場に持ち帰り、開発援助のプロフェッショナルとして最前線で活躍してきた男だ。

 震災後、日本のNPO/NGOが各国からの支援を求めて情報発信していたが、「日本はもう寄付を必要としていない」という誤った情報が伝えられたことや、「寄付の効率」に関する説明の貧弱さが指摘され、海外からは不満が寄せられていた。

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加藤徹生 [社団法人wia代表理事]

社団法人wia代表理事/経営コンサルタント。
大学卒業と同時に経営コンサルタントとして独立。以来、社会起業家の育成や支援を中心に活動する。 2009年、国内だけの活動に限界を感じ、アジア各国を旅し始める。その旅の途中、カンボジアの草の根NGO、SWDCと出会い、代表チャンタ・ヌグワンの「あきらめの悪さ」に圧倒され、事業の支援を買って出る。この経験を通して、最も厳しい環境に置かれた「問題の当事者」こそが世界を変えるようなイノベーションを生み出す原動力となっているのではないか、という着想を得、『辺境から世界を変える』を上梓。
2011年6月末より、東北の復興支援に参画。社会起業家のためのクラウドファンディングを事業とする社団法人wiaを、『辺境から世界を変える』監修者の井上氏らとともに9月に立ち上げた。
twitter : @tetsuo_kato


逆境から生まれるイノベーション

2011年3月11日。

巨大地震と大津波による壊滅的な被害によって、ほぼすべてのインフラと行政サービスが機能麻痺に陥る中、異彩を放った「新しい動き」があった。

様々なクラウド技術、ツイッターやフェイスブックなどの「ソーシャルメディア」、災害情報や支援情報を瞬時に集約した「クラウド型技術」、そして寄付市場で起こりつつある変動。

本連載では、震災という逆境の中でこれらの技術が劇的に進化を遂げる様を描き出し、そこから、日本の新たな社会像を模索していく。

「逆境から生まれるイノベーション」

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