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経営請負人の時代

3年後に未曾有の国内製造業
リストラ・ラッシュで7割が失業!?
社長公募も“人と企業のグローバル化”への布石
――ユーシン社長・田邊耕二氏【前編】

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第5回・前編】 2011年5月17日
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上場企業で異例の社長公募を新聞広告で行い、話題を呼んだユーシン。同社は“ビッグ3”をはじめ、世界の名だたる自動車メーカーにおいて、トップクラスのシェアを誇る日本の自動車部品メーカーだ。今、日本の製造業界はグローバル化が急務だ。というのも、かつて日本人にしか作れなかった物を、今や世界中の企業が作り始めているからだ。メイド・イン・ジャパンの不敗神話が過去の遺産となった今、グローバル化が進む世界市場で、日本企業はどんな人材を求め、どんな企業に生まれ変わろうとしているのか。ユーシン社長、田邊耕二氏に聞く。

30億の広告効果も!
1722名が応募した社長公募の機略

たなべ・こうじ
1934年2月1日生まれ。1956年4月日野自動車入社、1961年退社。1961年4月にユーシン入社、1965年2月同社取締役に就任。1976年2月に同社代表取締役専務を経て、1978年2月より同社代表取締役社長を務める。2006年7月同社最高顧問に就任。08年2月には、同社代表取締役社長に復帰し、現在に至る。

南 御社のグローバル改革路線のひとつとして、次期社長の公募は印象的でしたね。

田邊 英語を話せて、世界のこともよく分かる指導者の必要性から公募を行いました。条件は英語が堪能であり、年齢は30~40代、待遇は年収3500万円以上というものでした。あちこちで話題を呼び、1722名もの応募がありました。中にはある国の日本大使の方もいましたね。その話題性から、30億円規模の広告効果がありました。

南 広告効果と公募のための周知を兼ねる、すごい戦略だと感じました。

田邊 ヘッドハンティングするより人材の質が高いです。自分で会社を辞めて来るわけだから、覚悟も違う。結果として、8割以上がTOEICスコア900点以上でしたね。

南 今回、社長を採用するにあたり、経営者の価値を判断する時に、一番重要になる判断要素は何でしょうか?

田邊 経営者がグローバルな価値観を土台としているかどうかがまず大切です。国内の価値観ではなく、グローバルな価値観で会社の存在意義を語れること、導けることが重要ですね。

南 グローバルな価値観で会社を導くには、どうすればいいのでしょうか? 

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


経営請負人の時代

「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

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