ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
SPRINT 最速仕事術
【第2回】 2017年4月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
ジェイク・ナップ,櫻井祐子

グーグルを劇的に変えた高速仕事術「スプリント」って?

1
nextpage

グーグルが生んだ究極のスピード仕事術「スプリント」。グーグルでその超合理的なノウハウを生み出した本人自身が、その方法について手取り足取り公開した話題の新刊『SPRINT 最速仕事術』。世界で衝撃をもって迎えられ、23ヵ国で刊行の世界的ベストセラーとなっている。本連載では、仕事を「最速化」し、大きな成果を出し続けるそのメソッドについて、同書の一部を特別公開する。

時間を最大限に活用する合理的な方法

 僕の仕事のやり方はうまくいっていなかった。

 2003年、僕ら夫婦に初めての子どもが生まれた。職場に戻ったとき、これからは仕事をする時間を、家族と過ごす時間と同じくらい有意義なものにしようと誓った。自分の習慣を厳しく見直してみると、重要な仕事に十分な労力をかけていないのがわかった。

 そこで時間を最大限に活用する方法を考え始めた。生産性に関する本を読みあさった。朝と昼休みに運動した場合や、コーヒーと紅茶を飲んだ場合に、仕事のはかどり具合がどうちがうかをスプレッドシートで分析した。ひと月の間に5種類ものやることリストを試した。

 そう、へんてこな分析ばかりだ。それでも少しずつ集中力を高め、てきぱき仕事をこなせるようになっていった。

 2007年に僕はグーグルに仕事を得たのだが、そこには“プロセスオタク”にもってこいの文化があった。グーグルでは実験が奨励されている。そしてその対象は製品だけでなく、個人やチームで仕事をする手法にもおよぶのだ。

 それからというもの、僕はチームプロセスの改善にとりつかれた(わかってる、これもへんてこだ)。初めのころはエンジニアのチームとブレーンストーミングのワークショップをやっていた。参加者が大声でアイデアを叫び合う集団ブレーンストーミングは、とても楽しいものだ。数時間もするとふせんが山と積まれ、ものすごい達成感が得られる。

 ところがある日ブレーンストーミングの最中に、一人のエンジニアがみんなをさえぎって爆弾発言をした。

 「ブレーンストーミングは本当に効果があるのかい?」

 僕は答えにつまった。恥ずかしいことに、参加者がワークショップを楽しんだかどうかを調べるだけで、実際の成果を測定したことはなかったのだ。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
SPRINT 最速仕事術

SPRINT 最速仕事術

ジェイク・ナップ 著/ジョン・ゼラツキー 著/ブレイデン・コウィッツ 著/櫻井 祐子 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2017年4月

<内容紹介>
グーグル式、最速で最も重要なことをする仕事術! アイデアの発案から問題点の発見、解決、検証まで、すべてを全力疾走(スプリント)で行い、たった5日で世界を変えるすごいものを生み出す方法。戦略思考、イノベーション、行動科学、デザイン思考……最新のビジネス科学のすべてを網羅した究極のノウハウ!

本を購入する
著者セミナー・予定

(POSデータ調べ、4/9~4/15)



ジェイク・ナップ(Jake Knapp)

GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のデザインパートナー。「スプリント」の生みの親。これまで23andMe、スラック、ネスト、ファンデーション・メディシンなどのスタートアップとともに、のべ100回以上のスプリントを行っている。GVに加わる前はグーグルでGmailからGoogle Xに至るあらゆるプロジェクトのスプリントを指揮していた。現在世界で最も背の高いデザイナーの一人である。

櫻井祐子(さくらい・ゆうこ)
京都大学経済学部経済学科卒。大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学で経営修士号を取得。訳書に『選択の科学』(文藝春秋)、『イノベーション・オブ・ライフ』(翔泳社)、『[エッセンシャル版]マイケル・ポーターの競争戦略』(早川書房)、『0ベース思考』(ダイヤモンド社)など多数。


SPRINT 最速仕事術

Googleで開発され、GV(グーグル・ベンチャーズ)で洗練された究極のスピード術「SPRINT」。GoogleとGVが成功を生んできたその秘密のノウハウを、開発者自身が手取り足取り公開する。仕事に最速で最大のブレイクスルーを起こす、その画期的な方法とは? 世界23ヶ国で刊行の世界的ベストセラーの驚愕のメソッドが、いま明らかに!

「SPRINT 最速仕事術」

⇒バックナンバー一覧