「給料が思ったより上がらず、将来のことを考えれば年金不安が頭をよぎる」―。いまの30代は、多くの方がこうした悩みを抱えています。親世代や、40代とは、まったく違う「お金」考え方を知っておかないと、将来後悔することに! 『30代で知っておきたい「お金」の習慣』を上梓した深田晶恵さんが、今回から全4回連載で、いまの時代にこそ身につけたい、30代のための「お金」の習慣を紹介します。

30代でのお金の「貯め方」「使い方」が将来を左右する!

「給料が上がらない」
 「年金がどのくらいもらえるかわからない」
 「将来、子どもの教育費がかなりかかりそう」

 いまの30代を取り巻く経済環境は、先行きが不透明な分、非常に厳しいものです。

 私は、FP(ファイナンシャル・プランナー)として15年以上にわたって3000件以上の家計を見てきました。

 最近、「将来の生活が心配だけれど、どうやって、どれくらいお金を貯めれば安心できるのかがわからない」――こんなふうに将来への不安を口にする30代が増えています。

 そのような状況下で、ここ数年、とくに強く感じているのは、「30代には、親世代やバブル世代とはまったく別の視点からのアドバイスが必要」ということです。

 お金の話は、経済環境などの時代の変化に合わせてとるべき対応が変わります。この点、いまの30代は、上の世代の人々とは置かれている状況がずいぶん違うことに目を向けなくてはなりません。それには親や会社の先輩からのアドバイスを真に受けていてはダメなのです。30代が「将来への漠然とした不安感」を払拭するには、時代の変化を踏まえ、それに即した「お金を貯められる習慣」を身につけることが大切です。

 実は、世の中には、最初からお金を貯められる習慣が身についている人たちがいます。その人たちは、特別に収入が多いわけでもないのですが、FPの私から見て「将来の生活は、まったく心配ない」と太鼓判を押せる暮らしをしています。