人気のプロコーチ堀江信宏氏の初の著者『人生の悩みが消える自問力』(ダイヤモンド社)では、自分に「5つの質問」を投げかけ、自問自答を繰り返すことで、問題が解決したり、悩みが消えることを説いています。今回は、歯科医院の経営者であり、目標達成や願望実現などの著書も多数出版されているビジネス書作家の井上裕之氏と堀江氏の対談をお届けします。自分が得たい結果を実現できる人と、そうでない人の違いは、一体どこにあるのでしょうか?

人生のゴールが明確でないと<br />価値を生み出せない

多くの人は、自分が得たい結果が明確でない

井上 「『人生の悩みが消える自問力』読ませていただきました。『自分が得たい結果は何だろう?』という質問(1)からはじまる、この5つの質問というのがこの本の核心部分だと思いますけど、これと似たようなことは、私もふだんからやっていました」

堀江 「はい。井上さんなら、もちろん、そうだと思います」

井上 「ただ、なかなかこの5つの質問を暗記するのは難しいですよね。なので、私は忘れないように、本を読んだ後に早速、iPhoneのメモ帳に入力しました。それで、いのうえ歯科医院のスタッフたちにも、これ大切な質問だからこれで自問してみなさいと言って、まわりに配りました」

堀江 「それは、どうもありがとうございます」

井上 「私は、経営者なので、とにかく人生では結果が第一だと思っています。結果以外にはあまり興味がないというか。そういう生き方なんですね。何を言いたいのかというと、結果を得るためには、まず自分が得たい結果が何なのかが明確でないとダメだということです」

堀江 「まったくその通りですね」

井上 「でも、不思議なことに世の中の多くの人は、そもそも得たい結果が自分でも明確ではありません。何がしたいのか自分でも分からないという……」

堀江 「そうですね。確かに私のところにいらっしゃるクライアントさんの多くも、そういう方は意外と多いですね」