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石井苗子 心がラクになるストレスコントロール

ストレスを整理整頓してみる

石井苗子 [東京大学客員研究員・女優・精神カウンセラー]
【第2回】

 前の回で、ストレスは陽炎のように得体が知れないもの、と書きました。それだけ把握しにくいものだという意味です。ストレスの感じ方が、個人の主観に頼るところが大きいからです。

ストレスの感じ方ほど主観的なものはない

 どういうことかと言いますと、あることに対して、似たようなストレスを感じる人はいますが、全く同じように感じる人は2人といませんし、同じ環境にいても、ストレスを感じる人と感じない人がいます。あるいは、同じ人でも、そのときの体調によって、ストレスを感じるときと感じないときがあり、といったように、これほど主観的なものはありません。だから陽炎のように見えたり見えなかったりと、科学的に分析することが難しいのです。

ストレスの全くない生活はありえない

 そうは言っても、ストレスは誰にでもある、大変身近なものです。ストレスの全くない生活をしている人はいません。ストレスを感じたくないからと家の中でじっと、何もしないで生きていくことはできません。家の中で、誰かと一緒に暮らしていたら、もうそこにストレスは存在しています。

 しかし、人は生きていくための環境を、すべて自分にとって都合よく、居心地よいように変えることはできません。自分の中にあるストレスをコントロールして、生きていかなければならないのです。ストレスとの共生です。ストレスには、自分中心に主観的なコントロールが必要です。これは、わがままとは違います。他人に迷惑をかけることとも同じではありません。

 よく気分転換のことを、「ガス抜き」と言う人がいますが、これは溜まったストレスをどこかに出してしまう、ストレスをゴミのように捨ててしまうことを意味しています。「ガス抜き」は確かにストレスコントロールのひとつであることには違いありませんが、いつどのように、どこにむかって、あるいは誰にむかって「ガス抜き」をしたらいいのでしょう。

ストレスの整理整頓

 私たちは、ストレスについてさまざまな形で表現をしています。自分は、どんな時に、何にストレスを感じることが多いかの整理がつかず、ストレスの認識がバラバラでは、コントロールも行き当たりばったりになってしまいます。ストレスが多いなと感じたら、一度ストレスについて整理してみるといいでしょう。今自分にかかっているストレスがどんなものか、どれだけインパクトが強いのか、その種類は何かなどが整理できると、どうしたらコントロールできるかが解りやすくなると思います。

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石井苗子 [東京大学客員研究員・女優・精神カウンセラー]

上智大学卒業後、同時通訳、「CBSドキュメント」初代女性キャスター等を経て、女優として映画、テレビドラマに多数出演。97年聖路加看護大学に学士入学、看護師・保健師の資格取得後、東京大学大学院に進学。2007年、医学系研究科健康科学 生物統計学疫学・予防保健学分野で博士課程を修了後、東京大学医学部客員研究員に就任。


石井苗子 心がラクになるストレスコントロール

都内の心療内科でカウンセラー修業を積んだ石井苗子が、そこで見聞きしたことや自身の経験を踏まえながらストレスコントロールの方法を易しく説く。

「石井苗子 心がラクになるストレスコントロール」

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