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SPRINT 最速仕事術
【第4回】 2017年4月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー,ブレイデン・コウィッツ,櫻井祐子

世界トップ人材たちは「こんな仕事の進め方」をしている

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グーグルで開発された究極のスピード仕事術「SPRINT」。グーグルとGV(グーグル・ベンチャーズ)が成功を生んできたその超合理的なノウハウを、開発者自身が手取り足取り公開した話題の新刊『SPRINT 最速仕事術』。世界で衝撃をもって迎えられ、23ヵ国で刊行の世界的ベストセラーとなっている。本連載では、仕事を「最速化」し、大きな成果を出し続けるそのノウハウについて徹底的に迫る。第4回は日本版のイントロダクションから、その内容を紹介する。

最先端ハイテク企業の仕事の現場とは?

 2014年5月のどんより曇った朝、ジョン・ゼラツキーはカリフォルニア州サニーベールのくすんだベージュ色の建物に入っていった。グーグル・ベンチャーズ(GV)が最近出資した会社、サヴィオークと話し合うためである。迷路のような廊下を抜けて短い階段を上がり、「2B」と書かれた白木のドアを見つけて中に入った。

 ハイテク企業と聞いて、赤く輝く目のロボットや「スタートレック」に出てくるようなホログラフィ、青写真の機密文書なんかを期待する人は、たいてい拍子抜けする。シリコンバレーのほとんどは、机とコンピュータ、コーヒーカップでできているのだ。

 だが2Bのドアの向こうには、回路基板や切り抜いたベニヤ板、3Dプリントされたばかりのプラスチックパーツが山と積まれていた。はんだごてやドリル、青写真もあった。そう、本物の青写真の機密文書だ。

 「これぞスタートアップだな」とジョンはつぶやいた。

 彼が「マシン」を見たのは、このときが初めてだった。キッチンのゴミ箱のようなサイズとかたちの、高さ1メートルほどの円筒だ。ツヤツヤの白い筐体は底広型で、上に行くにつれて細くなり、上部には顔のような小さなパネルがついている。そしてマシンは動くことができた。自力で床を滑るように動いた。

 「これがロボットの『リレイ』だ」と、サヴィオークの創業者でCEOのスティーブ・カズンズはいった。ジーンズと黒っぽいTシャツを着たスティーブは、中学の理科教師のようなひたむきさを漂わせている。彼は小さなマシンを誇らしげに見ながらいった。「ここで、市販のパーツを使ってつくったんだ」

 スティーブの説明によると、リレイはホテルの客室にものを届けるために開発された。自律走行し、一人でエレベーターに乗って、歯ブラシやタオル、スナックなどを客室に届けることができる。彼らが見守るなか、小型ロボットはイスの周りをゆっくり動き回り、電源の近くで止まった。

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ジェイク・ナップ(Jake Knapp)

GV(旧グーグル・ベンチャーズ)のデザインパートナー。「スプリント」の生みの親。これまで23andMe、スラック、ネスト、ファンデーション・メディシンなどのスタートアップとともに、のべ100回以上のスプリントを行っている。GVに加わる前はグーグルでGmailからGoogle Xに至るあらゆるプロジェクトのスプリントを指揮していた。現在世界で最も背の高いデザイナーの一人である。

ジョン・ゼラツキー(John Zeratsky)

GVのデザインパートナーとして、モバイルアプリから検査報告書、日刊紙までのさまざまなものをデザインしている。GVに加わる前はYouTubeでリードデザイナーを務め、その前はフィードバーナー(グーグルが2007年に買収)の初期の社員だった。デザインと生産性に関する記事を、ウォールストリートジャーナル紙、ファストカンパニー誌、ワイヤード誌に寄稿している。

ブレイデン・コウィッツ(Braden Kowitz)

2009年にGVのデザインチームを立ち上げ、ベンチャーキャピタル企業に初めて「デザインパートナー」の役職を導入する。これまで200社を超えるスタートアップに、製品デザインや人材採用、チーム文化について助言を行っている。GVに加わる前はグーグルでGmail、グーグル・アップス・フォー・ビジネス、グーグル・スプレッドシート、グーグル・トレンドをはじめとするプロダクトのデザインを指揮してきた。

櫻井祐子(さくらい・ゆうこ)
京都大学経済学部経済学科卒。大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学で経営修士号を取得。訳書に『選択の科学』(文藝春秋)、『イノベーション・オブ・ライフ』(翔泳社)、『[エッセンシャル版]マイケル・ポーターの競争戦略』(早川書房)、『0ベース思考』(ダイヤモンド社)など多数。


SPRINT 最速仕事術

Googleで開発され、GV(グーグル・ベンチャーズ)で洗練された究極のスピード術「SPRINT」。GoogleとGVが成功を生んできたその秘密のノウハウを、開発者自身が手取り足取り公開する。仕事に最速で最大のブレイクスルーを起こす、その画期的な方法とは? 世界23ヶ国で刊行の世界的ベストセラーの驚愕のメソッドが、いま明らかに!

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