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日本を元気にする新・経営学教室

中華料理店の利益を最大にする
単品とセットメニュ-の価格を見つける
京都大学大学院経営管理研究部教授 成生達彦

内田和成 [早稲田大学大学院商学研究科教授],成生達彦 [京都大学大学院経営管理研究部教授],平野光俊 [神戸大学大学院経営学研究科教授],髙木晴夫
【第20回】 2011年6月20日
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 昼食を食べにレストランに行くと、定食メニューがあり、その価格が単品メニューの合計と比べて安いため、ついついそれを注文して得した気になる。

 ラーメンが単品だと780円、餃子が680円で、合わせて1460円なのに、両方がセットになった中華定食を注文すると900円で済む。40%近い割引でお得感がある。これはお店のサービスなのだろうか? 今回は、単品と定食メニューの価格をどのように設定するかについて検討する。

ケース1 単品だけを提供する

 いま、ラーメンと餃子を単品で提供する中華料理店があり、その客として、AからEの5人がいるとしよう。各人のラーメンと餃子に対する留保価格(最大限支払っても良いと思う金額、または満足の金銭表示)が第1表の第1列と第2列に示されている。すなわち、Aはラーメンが好きで、900円払ってもよいと考えているが、餃子は好物ではなく、101円以上払う気はない。逆に、Eは餃子は好きだが、ラーメンはそれほどでもない。また、ラーメンを作るのには1人前300円、餃子には200円の費用がかかるとする。

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内田和成(うちだ かずなり) [早稲田大学大学院商学研究科教授]

東京大学工学部卒、慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空を経て、1985年ボストンコンサルティンググループ(BCG)入社。2000年6月から04年12月まで日本代表。09年12月までシニア・アドバイザーを務める。BCG時代はハイテク・情報通信業界、自動車業界幅広い業界で、全社戦略、マーケティング戦略など多岐にわたる分野のコンサルティングを行う。06年4月、早稲田大学院商学研究科教授(現職)。07年4月より早稲田大学ビジネススクール教授。『論点思考』(東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』(日本経済新聞出版社)、『スパークする思考』(角川書店)、『仮説思考』(東洋経済新報社)など著書多数。ブログ:「内田和成のビジネスマインド

 

成生達彦(なりう たつひこ) [京都大学大学院経営管理研究部教授]

1952年生まれ。78年横浜国立大学大学院経済学研究科修士課程卒業、81年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修学、89年米国ノ-スカロライナ州立大学大学院卒業(Ph.D.)、81年南山大学経営学部に就職、94年に教授、同年京都大学博士(経済学)、98年京都大学大学院経済学研究科教授、2006年京都大学大学院経営管理研究部教授、2008年~09年京都大学大学院経営管理研究部研究部長。主著に『ミクロ経済学入門』など。

平野光俊(ひらの みつとし) [神戸大学大学院経営学研究科教授]

1980年早稲田大学商学部卒業、94年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了、98年同大学院博士課程修了、博士(経営学)、2002年から同大学院助教授、2006年から現職。経営行動科学学会会長、日本労務学会常任理事、日本労働研究雑誌編集委員。主著に『日本型人事管理』中央経済社。


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好評だった経営学教室の新シリーズ。新たな筆者お二人を迎えて、スタートする。国内市場は成熟化する一方、グローバル化は急速に進展し、新興国の勃興も著しい。もはや、自ら新たな目標を設定し、ビジネスモデルを構築しなくてはいけない時代に突入している。日本企業に漂う閉塞感を突破するには、何がキーとなるのか。著名ビジネススクールの気鋭の教授陣が、リレー形式で問題の所在を指摘し、変革のヒントを提起する。

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