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お金をふやす8つの習慣
【第14回】 2017年6月13日
著者・コラム紹介バックナンバー
生形大

人任せの投資は、
だまされるリスクが高まる

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日系企業を経て、外資系証券会社へ勤務後、お金のふやし方を学び、現在、1億円を超える年収がある著者:生形大氏が書いた『9割の日本人が知らないお金をふやす8つの習慣』。本連載では、本書の内容のダイジェストで構成したものを紹介する。

投資に「確実に儲かる手法」はない!

 「リスクがない」をうたい文句にした詐欺は世の中にたまに出てきます。たとえば過去には「ブックメーカーアービトラージに投資する商品」の巨額詐欺が話題となりました。

 ブックメーカーとは、イギリスなどで盛んな公営ギャンブルのこと。競馬、サッカー、野球、選挙結果などを賭けの対象としています。

 アービトラージとは「さや抜き」のこと。同じ価値を持つ二つのものに価格差が生じていた場合、安い方を買って高い方を売ることで、利ざやを稼ぐ手法です。

 ブックメーカーを運営しているウェブサイトはいくつもあり、同じ賭けの対象を取り扱っていることもあります。それぞれのサイトでオッズが異なることがあり、その差を利用するのが「ブックメーカーアービトラージ」です。

 たとえばAチーム対Bチームのサッカーの試合があり、ブックメーカーX社とブックメーカーY社のオッズが異なっているとします。この時に、X社ではAチームが勝つ方に賭け、Y社ではBチームが勝つ方に賭けます。

 賭け金額はそれぞれのオッズに応じて調整します。

 すると、どちらのチームが勝っても損することはなく、「さや」の分だけ利益が獲得できてしまいます。「リスクなしで稼げる」手法として注目され、一時期は高額な情報商材が人気になるほどでした。

 ちなみに私も試してみたことがあります。その結果は、「確かに理論上はリスクなしで稼げるけれど、実際にやろうとすると難易度が高い」でした。

 ブックメーカー同士の「さや」を見つけるのが難しかったり、「さや」が一瞬で縮まってしまうのでスピード勝負だったりと、問題がいくつもあり、結局やめてしまいました。

 さて、そこで問題なのが、「100%稼げるブックメーカーアービトラージに出資する」という名目で、多くの人からお金を集めたファンドが登場したのです。

 このファンドもやはり「月に3~10%の配当を出す」という触れ込みで出資者を募っていました。さらに悪いことには、他の出資者を紹介するとキックバックを受け取れるマルチ商法にもなっていたのです。

 その後どうなったかはご想像の通り。運用開始から数年後には破綻し、数百億円の出資金が消えてなくなってしまいました。裁判にもなり話題になっていたのでご存じの方もいるかもしれません。

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    お金のウソ

    お金のウソ

    中野晴啓 著

    定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年7月

    <内容紹介>
    誰も教えてくれなかった「お金の真実」!親の言うことを聞いているとお金が減る。 20代、30代がこれから生き抜くための本当に必要で最低限の知識。 成長なき「成熟経済」の時代に、お金を着実にふやして、守り、安心を手に入れるには、 預金、保険、銀行、投資…お金をふやすには、どうつきあうのが正解?

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    生形大

    1977年8月生まれ 富山県富山市出身。横浜国立大学工学部建築学科卒 横浜国立大学大学院修了。外資系証券(バークレイズ証券・JPモルガン証券)出身の投資家。現在、国内12棟189戸、海外3戸、都内の戸建て・区分マンション4戸の不動産を所有。不動産以外にも株・FX・先物・オプション取引・オフショアファンドなどあらゆる金融商品に精通。現在は資産運用の専門家として独立し、成功者続出の投資家を養成するスクールの運営、不動産投資セミナーの人気講師として、経済的、時間的な自由を志すサラリーマンに指導を行っている。主な出演メディアにサタデープラス(TBS系列)。主な著書に『年収1億円を生み出す[ハイブリッド]不動産投資 』(ぱる出版)がある。

     


    お金をふやす8つの習慣

    学校でも、会社でも、金融機関も教えてくれなかった お金をふやすための考え方を身につけよう! 日系企業から外資系金融機関への転職をした著者が、学んだ日本人が知らないお金の常識とはどんなものなのか? 外資系証券会社に勤めているエリートたちの考え方と、日本人のお金の貯め方、使い方、リスクへの考え方は180度違っており、借金やリスクの考え方、自分だけでなく「お金にも働いてもらう」、そしてフロー収入とストック収入の違いなど、本連載では書籍『9割の日本人が知らないお金をふやす8つの習慣』から、参考になる部分を抜粋して紹介していく。

    「お金をふやす8つの習慣 」

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