眠れないときに、ベッドで本を読んだりする人もいるが、これもやめた方がいい。ベッドと読書がセットで記憶されてしまうからだ。退屈な本を読んでいれば眠くなるのではと思うかもしれないが、活字を読むことは、内容に関係なく脳を覚醒させる作業なので注意しよう。

 毎晩23時には寝よう、などと就寝時間を決めている人もいるだろう。しかしベッドに入ってもなかなか寝付けないのでは、意味がないどころか有害ですらある。

 眠くなるまでベッドには入らない、眠れなければベッドから出る、といった発想の切り替えが重要だ。

コーヒーは「起きてから飲む」ではなく「飲んでから眠る」

 体内時計の生体リズムが停滞し睡眠負債が蓄積してくる昼すぎの時間帯は、どうしても眠くなる。6時に起床した場合はちょうど14時くらいの時間帯だ。当然、脳や体の働きも停滞し、パフォーマンスも落ちてくる。

 事実、居眠り運転による交通事故の発生率は、交通量がそれほど多くない14~15時ごろが最も高くなっている。

 眠気が強くなる「魔の時間帯」を乗り切り、午後のパフォーマンスを高めるのに最も効果的なのが仮眠だ。眠気を抱えて効率の悪い仕事を続けるよりは、短時間の仮眠で生産性を上げた方がいい。

 ただし、仮眠にはルールがある。それは仮眠の長さを10~20分程度に抑えることだ。30分以上眠ってしまうと深い睡眠に入ってしまい、目覚めたときに眠気が取れずぼーっとして、パフォーマンスも落ちてしまう。それだけでなく、夜の睡眠分を先食いしてしまうため、寝付きが悪くなって睡眠の質も低下する。そこで活用したいのがコーヒーだ。

 眠気覚ましにコーヒーを一杯──。そんなふうにコーヒーを飲んでいる人が多いのではないだろうか。

 しかし正確には、この行動は間違っている。コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒作用はないからだ。カフェインは、アデノシンという睡眠を誘発する物質の働きをブロックして、眠くなるのを防いでいるだけなのだ。