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心に届く話し方
【第7回】 2017年8月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
松本和也

話し方上達の最大のポイント
「自分の話し方を録音する」

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新刊『心に届く話し方 65のルール』では、元NHKアナウンサー・松本和也が、話し方・聞き方に悩むふつうの方々に向けて、放送現場で培ってきた「伝わるノウハウ」を細かくかみ砕いて解説しています。
今回の連載で著者がお伝えするのは、「自分をよく見せることを第一に考える話し方」ではなく、「聞いている人にとっての心地よさを第一に考える」話し方です。本連載では、一部抜粋して紹介していきます。

必要なのは、「PDCAを回すこと」

 ここまで、理解しやすく聞きやすい話し方をするための様々なコツをご紹介してきました。最後にお伝えするのは、上達するのに最も重要で、最も忍耐の必要なコツです。それは「どんなに嫌でもあなたが話している様子を録音してチェックする」習慣をつけることです。

 ここまでご紹介してきたコツは、読んで知識を得ただけでは意味がありません。実践を重ねていくことで上達するものです。その際に必要なのは、ビジネスではあたりまえの考え方、「PDCAを回すこと」です。
 話し方においては、例えば、文章をなるべく短くして話そうと計画を立てる(=Plan)。実際に話してみる(=Do)。自分の話し方をチェックする(=Check)。改善ポイントを見いだす(=Action)。この作業を繰り返していくのです。

 そしてこのPDCAを回すのに必要なのが、チェックを行うために必要な録音作業なのです。ぜひ人前で話すときにこっそり自分のスマートフォンなどで録音し、あとで聞き直してみてください

 最初は自分の声そのものに嫌悪感が出るかもわかりませんがそこは我慢です。ただ漠然と聞くと嫌悪感が先に立つのですが、聞き直す際にテーマをしぼる(例えば文の長さだけ、無駄な口癖だけなど)ことで、ある程度自分の声質への違和感は気にならなくなってくるはずです。大丈夫、すぐ慣れます。聞き直して自分の修正すべきポイントに気づいたらそこからがスタートです。

 気づくだけでも十分なのですが、より効果を高めたければ、一定の時間に何回その口癖を言ったかなど(例:○分で○回「あの~」を言ってしまった!)メモするようにしてみましょう。それを何度か繰り返していくと、間違いなく口癖は減っていきます。ちょうど、毎日体重をはかり、それをグラフにつけるだけで体重を減らせるというダイエット法の要領です。あまり深刻になりすぎず、ゲーム感覚で続けるようにしてみてくださいね。

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    松本和也

    まつもと・かずや/スピーチコンサルタント・ナレーター。1967年兵庫県神戸市生まれ。私立灘高校、京都大学経済学部を卒業後、1991年NHKにアナウンサーとして入局。奈良・福井の各放送局を経て、1999年から2012年まで東京アナウンス室勤務。2016年6月退職。7月から株式会社マツモトメソッド代表取締役。アナウンサー時代の主な担当番組は、「英語でしゃべらナイト」司会(2001~2007)、「NHK紅白歌合戦」総合司会(2007、2008)、「NHKのど自慢」司会(2010~2011)、「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」「NHKスペシャル」「大河ドラマ・木曜時代劇」等のナレーター、「シドニーパラリンピック開閉会式」実況など。現在は、主に企業のエグゼクィブをクライアントにしたスピーチ・トレーニングや話し方の講演を行っている。


    心に届く話し方

    今回の連載でで著者がお伝えするるのは、「自分をよく見せることを第一に考える話し方」ではなく、「聞いている人にとっての心地よさを第一に考える」話し方です。元NHKアナウンサー・松本和也が、話し方・聞き方に悩むふつうの方々に向けて、放送現場で培ってきた「伝わるノウハウ」を細かくかみ砕いて解説します。

    「心に届く話し方」

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