相場で勝ち続けているプロの投資家は、なぜか「神頼み」をしている。パワースポットやパワーアイテムは投資にどんな影響を与えるのか。『40年稼ぎ続ける投資のプロの株で勝つ習慣』の著者、岡本昌巳氏がプロの知られざる側面を明らかにする。

なぜ勝てる投資家は「神頼み」をするのか

相場では味わえない
すっきり感と素直な気持ちがわかる

 株式投資の世界は、はっきりした「結果」が出る。しかも、何ヵ月も何年もかからない。短期で答えが出る。「売らなければ現実の損は出ない」といわれるかもしれないが、長期間の塩漬けは明らかに負けであり、論外だ。

 まさに株式投資は「現実派の世界」だが、現実派の投資家は意外と「神頼み」をする。いや、神にすがって儲けを求めるのではなく、明日のことは誰もわからない。だからこそ、わからないものを敬う気持ちが生じやすい面もあるのだろう。だが、それだけではない。

 若い頃から私は、多くの神社仏閣を訪れてきた。信心深いわけではない。昔から散歩が趣味で、スペースが広い神社仏閣が格好の休憩場になるからだ。いつしか、そこの神仏に挨拶をするようになった。何かをお願いするためではない。「いつもありがとうございます」と感謝するだけだ。

 陳腐ないい方だが、それだけで心が洗われる。カネ、儲け、利食いなどで心に張りついた相場の欲望の垢が流れるようなすっきり感がある。

 また、神仏と話すと、なんとなく自分の素直な気持ちがわかる。相場のプロにとって、神社仏閣を訪れると、それらの感覚を味わえるのが心地いいのだろう。

 株式投資に御利益がある神社仏閣については、ネットで「金運 パワースポット」と検索すれば、読者の近所にいくらでも見つけられるはずだ。

 私自身はお守りを買うことはほとんどないが、私の知り合いの投資家の間で人気が高く、私にもわざわざお土産としてプレゼントしてくれるのが、蕪嶋神社(青森県)と新屋山神社(山梨県)のお守りだ。

 前者はまさに「かぶ」だし、後者は日本一の金運神社ともいわれる。