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10代の望まない妊娠を防ぐ、長期間効果がある避妊法は

井手ゆきえ [医学ライター]
【第353回】

 米国立健康統計センターの調査によると、米国のハイティーン男女のセックス経験率は40%程度のようだ。

 同調査は2011~15年に全米の15~19歳の男女、4134人を対象に対面で行われた。その結果「1回以上セックスの経験がある」との回答は、男性44.2%、女性42.4%。援助交際など「初めて会った相手」との経験は男性7%、女性2%にとどまり、「交際関係」にある相手との経験は、男性51%、女性71%だった。

 また「妊娠したら困る」との回答は、男性80%、女性89%。初めてのセックスでは男女とも8割が避妊を行っている。親は一安心だが、肝心の避妊法を確認すると逆に心配になってくる。

 妊娠・出産という大きなリスクを伴う女性の避妊法は「コンドーム」が97.4%、「低用量ピル」が55.5%。この二つは良しとして「膣外射精」、いわゆる「外出し」が59.7%もあることに驚く。妊娠は「困る」と認識する一方、避妊も性感染症予防も期待できない「外出し」派が6割という事実は、性教育不足を物語るだろう。

 少々古いが日本性教育協会の11年報告によると、日本の高校生のセックス経験率は男性が15%、女性は23.6%だった。

 また、セックス相手がいる男性の69%、女性の57%が「妊娠を気にする」一方で、「いつも」避妊をする女性は70%、「場合による」が26%、「しない」が4%という結果だった。

 いつも避妊をする女性の避妊法は米国と同じく「コンドーム」が9割、不確実な「外出し」が14.6%、「オギノ式(基礎体温法)」が10.9%だった。

 米国小児科学会や米国産婦人科学会は、10代女性の「初めての避妊」には、子宮内に避妊具を挿入するIUDや、避妊インプラント(日本では未承認)など、確実で長期間作用する方法を推奨。コンドームの併用で「セーフセックス」が成立するとしている。

 日本では、10代の女性へのIUD処方にはまだ抵抗がある。次善の選択肢は低用量ピルだ。

 望まない妊娠を防ぐためにも、両親が真剣に考える必要がある。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 


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