早起きしてスポーツや趣味を楽しんだり、早朝出勤して集中できる環境で仕事をするなど、朝を有効活用する「朝活」が流行っています。ただ、「夜型」の人が無理に朝型生活をしようとすると、逆に仕事のパフォーマンスが落ちかねません。このたび新著『仕事が冴える「眠活法」』を出版した医師の中村真樹氏が解説します。
「朝型」か「夜型」かは
遺伝で50%決まっている
「今日も仕事をがんばるぞ!」と朝から元気に働ける人もいれば、午前中はなんとなく調子が出なくて午後になってから「ようやくペースがつかめてきた」という人もいます。
早起きをするのが苦ではなく朝から活動的に動ける人を「朝型体質」、早起きは苦手で午後からのほうがしっかり働ける人を「夜型体質」などと呼びます。
三島和夫先生(国立精神・神経医療研究センター精神生理研究部)の研究によると、朝が得意なのか、夜が得意なのかは遺伝で約50%は決まっているそうです。それこそ、「体質」です。
ただ、残りの半分は生活環境に影響されます。人間の体はうまくできていて、環境に順応するようになっているからです。