遺伝半分、生活環境半分で決まる体内時計のサイクルにはかなりの個人差が見られます。25時間よりも短い人もいれば、26時間に近い人もいます。このサイクルが1日のサイクル(24時間)から大きくずれてしまっている人は夜型になりやすいといわれています。

「夜型体質」なのに
「朝活」を強いられると…

本連載の著者・中村先生の新刊『仕事が冴える「眠活法」』

 いつもより早起きして、マラソンやヨガを楽しんだり、定時より早く出勤し、集中できる環境で仕事をしたりするなど、朝の時間を有効活用する「朝活」が流行っています。

 早起きしたときに疲労感が取れていれば、朝活を楽しむこともできるのでしょうが、もし、あなたが夜型体質ならば、無理矢理早起きしたところで、まだ脳も体も半分寝ているような状態なので、朝活は逆に負担になってしまいます。

 三島先生によると、成人の約3割は夜型体質だそうです。少なくとも、10人中、3人ぐらいは「朝活」に向いていない人がいることになります。

 年齢によっても睡眠のサイクルには違いがあり、若い世代は遅寝遅起きの人が多いのですが、年齢が上がるにつれて早寝早起きに移行していきます。

 中高年の人ならまだしも、夜型体質になりやすい若い人が無理に朝型生活にしようとすると、体調を崩す心配があります。むしろ、仕事のパフォーマンスが落ちてしまいかねません。

「夜型」の人は無理に
早起きにこだわる必要はない

 一般に、社会的に成功している人は早寝早起きを心がけ、朝に1~2時間、集中できる時間を設けていることが多いです。

 人より早く出勤すれば電話がかかってくることもありませんし、ほかの人から話しかけられることもないので仕事に集中できます。それはいいことなのですが、早起きが体質に合っていない人までもが無理してしまうのは問題です。