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失敗しないマスコミ対応 危機管理広報術
【第12回】 2007年12月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
石川慶子 [広報コンサルタント/シニア リスクコンサルタント]

緊急記者会見での「謝罪ベタ」は命取り
――相手に伝わる謝罪の仕方

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 ワンマン社長に多いのが、謝罪下手です。社内では、叱られて謝罪するといったことが全くないからではないでしょうか。どんなに謝罪の気持ちがあっても相手に伝わらなければ意味がありません。では、緊急記者会見において、具体的にどうすれば謝罪の気持ちを伝えることができるか考えてみましょう。

謝罪の言葉は具体的に。
「遺憾である」は謝罪ではない

 「すみません、申し訳ありません」を、連呼してもマスコミは納得しません。何を詫びているのかわからなければ、全く伝わらないのです。

 必ず「○○についてご迷惑、ご心配をおかけして」と具体的に表現しましょう。「お騒がせして」という表現を使う人がいますが、この言葉は謝罪の言葉ではありません。「警察沙汰にならなかったら別に構わないのか」という印象を受けてしまうからです。

 同様に、「遺憾である」という言葉もありますが、この言葉も謝罪の言葉ではありません。辞書によると「思い通りにいかず心残りなこと。残念」となり、自らを被害者に仕立てているような印象を与えてしまいます。外に向けて発信する謝罪の言葉ではないので使い方に注意しましょう。

世論を意識した謝罪と、
心からの反省の気持ちを伝える

 言葉の選び方を間違えると、マスコミや世論から「反省がない」と批判されることになります。通り一遍の言葉しか思いつかない場合、どのような言葉を使ってよいか迷った場合には、寄せられた言葉を引用するという方法があります。

 2003年に起こった毎日新聞報道カメラマンによる「アンマン空港爆破事件」の記者会見で、毎日新聞社の社長は、

 「記者の軽率な行動が原因とみられ、亡くなられた方に哀悼の意を表すとともに、ご迷惑をかけた関係者に心からお詫びします」

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石川慶子 [広報コンサルタント/シニア リスクコンサルタント]

国会職員、映像制作プロダクション勤務を経て、1995年より広報サービス会社のマネジャーとして企業の広報活動のサポートに携わる。2003年、会社を設立して独立。現在、有限会社シン代表取締役社長、ライブ!ユニバース理事、日本リスクコンサルタント協会シニア会員、日本広報学会会員。各種情報サイトへの執筆活動も多数。


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