経営×総務
社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第19回】 2017年8月29日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

「仕事で燃え尽きない」体づくりに欠かせない2つの視点

夜の残業

社員が“燃え尽きない”ための
体づくりの方法とは

 社員の健康を考えた経営を行う「健康経営」が注目される中で、私のところには企業の食事研修のご依頼が増えています。「栄養士が企業で研修って、何を話すの?」とよく聞かれますし、“健康経営”という言葉もよく分からない、というのが一般的な感覚かもしれません。

 実際、日本人なら誰もが知っているような「給料も福利厚生もお休みも言うことなし!」の大企業に20年勤める友人でも、勤続20年の間に健康系のセミナーが開かれた記憶はないとのことでした。

 「働き方改革」の流れに乗って、これまでは自己管理の範疇だった「個人の健康」を会社ぐるみで考える時代に変わってきたということですが、まだ「当たり前の常識」にはなっていません。そこで本連載の最後に、「社員が燃え尽きないための体づくりの方法」と、「人事総務としてそれをどうサポートできるのか」を考えたいと思います。

 社員が「燃え尽きない」というのは、「長期間働くことができる」とも言い換えられます。そのために必要な視点はシンプルで、(1)生活習慣病を防ぐ、(2)体力を保てる環境作りという、たった2つです。ただし、いずれも一朝一夕で実現するものではありません。そして、社員本人の意識と努力だけでなく、人事総務がサポートできる部分があります。特に(2)は人事総務が率先して提案できる課題です。

(1)はさらに、「適正体重を保つ」「良質な睡眠をとる」「ストレス対策を行う」の3つの手段に分けることができます。詳しくご説明していきます。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント

かつて社員の病気や体調不良は、自己責任というイメージが強くありました。しかし今、社員の健康上の問題は、会社の経営・業績に大きな影響を及ぼしかねません。この連載では、職種などで異なる「特有な働き方の問題点」、それに伴う「食事の問題点」を紐解きながら、人事・総務部はどのように対処すれば改善すべきか、栄養士の目線から解説します。

「社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント」

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