経営×総務
社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第18回】 2017年8月15日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

食事で変わる!ストレス耐性が高い社員の生活習慣のつくり方

よく眠れず疲れが取れないという悩みは多くの人が抱えています。そこで、原因をストレスのせいだと決めつけず、朝食や生活習慣を見直そうとする発想はありますか?

社員のメンタルヘルス問題
医療に頼る前に職場でできる対策

 「卵が先か鶏が先か分からないけれど、メンタルヘルス不調者が多い部署はハードワークで食生活も乱れている気がして…」「メンタルヘルスケア系のセミナーを色々試したがいまいち何が効いているか分からないので、趣向を変えて依頼してみました」

 そんな流れから、メンタルヘルスケアと食について社員向け研修をさせていただく機会が増えてきました。私は精神科医でも心理士でもありませんが、栄養士として心療内科クリニック併設の研究所で食事カウンセリングをしていたことも、きっかけのひとつになっているかと思います。

 メンタルヘルスと食事を結びつけること自体は主流ではありません。依頼する側も確信を持っているというよりは、「メタボの社員も多いし、食に関する知識を身につけるのは悪いことはないだろう」という淡い期待による打診であることがほとんどです。

 ただ、こうした期待は的外れではないと思います。なぜなら、「ストレスに強くなる生活習慣」は確かにあるからです。逆を言えば、生活習慣次第では、ストレス耐性が落ちてしまうこともあり得るのです。

 たとえば、定期的な運動はストレスを軽減すると言われています。運動していい汗をかくことはメンタルヘルスにも良い、というのはイメージしやすいでしょう。

 ストレスに強い生活習慣は、運動だけにとどまりません。毎日の食事によっても作られていくものです。したがって、社員のメンタルヘルスを気にかけて、食の知識を深めるサポートをすることは、メンタルヘルス不調を予防すると同時に、治療を後押しすることになります。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント

かつて社員の病気や体調不良は、自己責任というイメージが強くありました。しかし今、社員の健康上の問題は、会社の経営・業績に大きな影響を及ぼしかねません。この連載では、職種などで異なる「特有な働き方の問題点」、それに伴う「食事の問題点」を紐解きながら、人事・総務部はどのように対処すれば改善すべきか、栄養士の目線から解説します。

「社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント」

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