注目されるのは、ゲームの運用部分は専門会社に委託する点。スマホゲームの収益の柱は、一部のコアユーザーのアイテム購入などによる課金だ。イベントを実施し、飽きさせない工夫をすることなども必要になる。まずはパートナーと組むことで、ノウハウを蓄積する必要があると判断したようだ。

ユーザーも移り気

「スマホ向けゲームは成熟しており、もはや『ドラクエ(ドラゴンクエスト)』などの有名IPか、テレビコマーシャルを大量投入しないと、ランキングの上位に入れない」と、あるソフトメーカー首脳は嘆く。さらにFWの参入で開発投資競争が激化するのではないかと予測する。

 開発費が掛かる上に、ユーザーは移り気だ。「ポケモンGO」では少なくとも1年前のように大勢の人が集まってプレーする光景は減った。「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」でブームをつくったガンホー・オンライン・エンターテイメントの営業利益も16年12月期は460億円と、ピーク時の14年12月期と比べて半減している。

 ゲームを有利に進めるために、強いキャラクターや武器などが獲得できる、ガチャと呼ばれるくじも、社会的な風当たりが強く、ぼろもうけができにくくなっている。ユーザー側が見限るのも早い。スマホゲーム市場の優勝劣敗の競争は厳しくなりつつある。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)