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「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

最終内定率90%超なのになぜ“就職氷河期”なのか
路頭に迷う学生たちが抱きがちな「就活への誤解」

小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]
【第2回】 2011年10月7日
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 皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、伝説の「採用の神さま」小畑重和です。

 中国人学生の採用の話を前回しましたが、ところで。

 日本の就活は、いまどうなってますの?皆さん、ご存知ですか?

今年の就活は12月スタートに!
例年より2ヵ月遅れへの企業・学生のホンネ

 10月になりましたね。例年10月になると、リクナビやマイナビなどの就職サイトが本格オープンします。オープンというのは、学生が個人情報を登録することで、企業とのコミュニケーションが可能になることを指します。言わば、企業は説明会の開催などを告知し、学生はそれにエントリーできる状態です。

 しかし、今年は少し様相が異なります。今年1月、経団連は、2013年4月入社予定者から会社説明会やインターネット登録を「大学3年(大学院は修士1年)の12月1日以降」とする指針を発表しました。それにより企業の広報(説明会など)も12月以降と、例年より2ヵ月後ろ倒しになっています。

 これは、就職活動の早期化や長期化を避けるために出された経団連の倫理憲章です。入社試験や面接を後ろ倒しにする案もありましたが、会員企業の反発が強く、それは見送り、現在と同じ大学4年(修士2年)の4月1日以降に実施するという妥協案で落ち着いています。

 だから今年は、「さぁ、10月!2013年卒入社の就活スタート!」じゃないんですね。

 ボクが企業の動きはどうなっているのかを取材したところでは、まず、倫理憲章非賛同派と賛同派に分かれています。

 非賛同派は、例年通りの動きです。

 倫理憲章賛同遵守企業では、夏インターンに注力していたグループと12月解禁まで動かないグループに分かれているようです。

 夏注力グループは、5日以上の実務体験型インターンを主に8月に実施して、9月はインターン振り返りとしてのフォローイベントを実施しているといいます。それ以降は12月まで、特定個人と継続接点がもてない(個人情報はインターン選考目的以外に取得、活用できない)ので、SNSなどを利用し、12月までリテンションをはかるようです。すごいですね!メル友作戦です(苦笑)。

 採用意欲が盛んなネット系などは、ビジネスコンテストを主催する団体に協賛し、認知形成をしているようですね。

 また、解禁後活動予定のグループは、人材要件定義や選考方法、説明会、冬のインターンの企画内容の磨き込みなどに余念がなく、解禁後から4月までの短い期間で濃厚な動機形成ができる採用の流れを考えているとのことでした。

 要件定義か。やってみることに異論はないけど、かつてそれをやってうまくいったという話は聞いたことがないけどね。まあ、余計なお世話でした。

 ところで、この12月スタートを企業と学生はどう思っているんでしょう?とある憲章賛同企業の採用担当のMZクンに聞いてみました。

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小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]

1959年京都市生まれ。82年京都大学法学部卒。同年リクルート入社。入社後、10年間、人事採用担当・責任者として、高成長期のリクルー トの採用をささえる。キャリアスクール「i-Company」校長、リクルートエージ ェントの採用部長を経て、現在、主に北京で中国人大学生を採用する(株)トランセンド AHRP事業顧問。公式サイトhttp://obatashigekazu.net/


「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

「第二次就職氷河期」と呼ばれ、学生たちの就職難が問題視されている日本。その一方で、中国進出やグローバル化を視野に入れた多くの企業が熱い視線を寄せるのが中国の学生だ。本連載では、これから一層注目を集める中国の就活事情を明らかにするとともに、日本人の学生が彼らに負けないための処方箋を探る。

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