中国市場で苦戦
頼みの綱は買い替え需要

 中国での大ブレークのきっかけとなったのは、14年9月に投入したiPhone6である。大画面化の波に乗り、15年度の中華圏(台湾を含む)での売上高は前年度からほぼ倍増の587億ドル。地域別売上高で欧州を抜き、米国に次ぐ第2の市場へと浮上した。

 ところがその反動か、16年度第2四半期以降は6四半期連続で減収が続いている(図(4))。

 アップルが伸び悩む中で、存在感を増しているのが地場メーカーである。米調査会社IDCによれば、16年の中国市場ではOPPO、ファーウェイ、vivoと中国勢がトップ3を占め、4位に沈んだアップルは1年で23.2%も出荷台数を落とし、シェアは10%を割り込んだ。

 アップルの頼みの綱は、大ブレークした6の買い替え需要だ。高級志向で新し物好きの中国人ユーザーの流出を「二つのiPhone」で食い止めることができるか。11月のXの発売時に、クックCEOの賭けの成否が分かるだろう。