年間平均200日研修を行い、1年で5000人以上、28年間で14万人以上の人生を変えてきたカリスマ研修講師が明かす、コミュニケーションアップのコツ。最新刊『1日1分、30日で人生が変わる「話し方」「聴き方」の法則』から、抜粋して内容をご紹介します。
   連載3日目の本日は、「すみません」ではなく、「ありがとう」に言い換える訓練。なぜ、意識的に「ありがとう」を言うと会話がはずむのでしょうか。

「すみません」ばかり言うと
相手にも緊張を強いることに

   あなたは普段、「ありがとう」という言葉をよく口に出しますか。コミュニケーションが下手な人ほど、自分のことを卑下して、すぐに「すみません」という言葉を多用しがちです。今日1日はいつもの言葉をできるだけ「ありがとう」に置き換えてみましょう。

   例えば、ビジネスで何か人に頼みごとをしたとき。

「忙しいのにすみません」。このように謝ってはいませんか。
「忙しいのに、ありがとうございます」

   こう言った方が相手も快く協力してくれるのではないでしょうか。

   ほかにも、訪問したオフィスでお茶を出されたら、出してくれた人に対して「すみません」ではなく「ありがとう」と伝えてみましょう。
恐縮して「すみません」ばかり言うと、相手にも緊張を強いることになります。

   他人が自分の願いを聞いてくれたり、何かをしてくれたシーンでは「ありがとう」はちょっと意識すれば、すんなり言えると思うのですが、難しいのは「NO」を言われたときや、自分から断らなければいけない場面です。

「悪いけど、あの仕事、御社にはお願いできなくなっちゃったよ」と言われたとします。

   その場合、
「そうですか、残念です」だけでなく、そのあとに続けて
「検討して頂き、ありがとうございました」と
最後にありがとう、で締めくくりましょう。

   友人から電話がかかってきて
「今日の約束、急に行けなくなっちゃって」と言われたときも同じ。
会話の最後に「連絡してくれてありがとう」と、電話を切ればいいのです。