「ジェネリックは貧乏人向け」厚労省のその感覚が普及を妨げる

 このところ、厚生労働省ではさまざまな審議会がめじろ押しで開催されている。

 特に慌ただしい動きをみせているのが、中央社会保険医療協議会(中医協)や社会保障審議会医療保険部会だ。来年度の医療費の改定に向け、具体的な項目について審議されているが、議題の一つに上がっていたのが「ジェネリック医薬品」の扱いだ。

先進諸国で最も低い
日本の後発医薬品使用率

 ジェネリック(generic)は、もともと「一般的な」「総称的な」という意味で、医薬品の世界では「特許期間の切れた、新薬と同じ有効成分で作られた後発品」のことを指している。