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田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」

日本が世界で勝つ秘訣
エバーノートCEOと上海からの留学生たちに学ぶ

田村耕太郎
【第33回】 2011年11月25日
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ベンチャーのメッカは東京へ!?
エバーノートのCEOと築地で再会

 世界中をめぐり、日本に帰国後感じているのは、本当にもったいないという思いだ。日本という国や日本人は潜在能力にあふれている。それなのに日本人は自虐的すぎる。客観的に見て、日本の国力はずば抜けている。ほんのちょっとだけ足りないのは「開き直り」だと思う。その開き直りを学ぶにあたって、シリコンバレーと上海からの声を紹介させていただく。この声から是非とも色々と感じて欲しい。

 シリコンバレーでお会いしたエバーノートのフィル・リービンCEOとなんと築地で再会した。場内のプロが行きつけという寿司屋で並んでいた時のことだ。行列が一向に進まないので「中に入っている先客たちは食べ過ぎだよ」と痺れを切らした先輩たちが文句を言っていた時、出てきたのがリービンCEOだった。こんな“通”向けのお店を知っていることにも重ねて驚いた。

 その後、場所を変えて懇談。リービンCEOの“東京好き”にはビジネス面からも理由がある。彼は「シリコンバレーの時代は終わりつつある。これからは東京だ!」との思いがある。一方、東京の起業家たちは「東京はシリコンバレーになれない」と“できない理由”集めばかりしている。

 急成長する起業家が、現時点のベンチャーのメッカ、シリコンバレーから見た東京の可能性を立て続けに熱く語ってくれた。

 「シリコンバレーとモスクワと東京と北京とシンガポールで技術&製品開発をやっている。最もクリエイティブでイノヴェーティブなものが生まれるのはダントツに東京だ!東京で生まれるものの8割以上は世界初のアイデアなのだ」

 「これからのサービスは、カルチャーやエンターテイメントやグルメやファッションがソーシャルに結びついていくものになる。カルチャーやファッションが豊かである場所が有望だ。そういう意味ではシリコンバレーは何もない。だから有望な企業はニューヨークへ移っていく。しかし、東京の方がニューヨークよりリッチなカルチャーを誇る。これからは東京発で世界を変える様々なサービスが生まれる」

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田村耕太郎

エール大学、ハーバード大学元研究員。
世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク、ランド研究所にて唯一の日本人研究員を務めた。新日本海新聞社相談役。前大阪日日新聞代表取締役社長。国立シンガポール大学公共政策大学院元研究員。
‘02年から‘10年まで2期参議院議員を務める。その間、内閣府大臣政務官(経済財政・金融・地方分権・再チャレンジ各担当)、参議院国土交通委員長を歴任。
著書には『君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?』『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』などがある。

 

 


田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」

欧米だ、シンガポールだ、韓国だ、中国だ、そんなことを言っても、キャッチアップのモデルはもはや世界に存在しない。日本は日本の現状に合わせて自らをモデルチェンジするしかない。坂の上にもはや雲はない!

「田村耕太郎の「坂の上に雲はない!」」

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