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山崎元のマネー経済の歩き方

運用超初心者の三つの心得

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第2回】 2007年10月9日
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 いつも初心者にもわかるように書いているつもりだが、今回は、超初心者に向けて書く。

 あるパネルディスカッションで、いきなり「会場の皆さんのために、おカネの運用の心得を3つ挙げてください」と言われて、その場で3つ考えた。

 1つ目は、「最大損失額の見当をつけてから、運用してください」だ。株式投資や外貨預金などの損失の可能性のある運用で、最大、どのくらいまでの損失を許容できるか、その見当をつけてから、最大の場合でも損が許容額に収まるように運用せよ、ということだ。超初心者向けの心得としては、印象が耳に優しくないのが残念だが、運用でいちばん大事なポイントはこれなので、仕方がない。

 運用を始める場合、どうしても儲けの側だけをイメージしがちになるので、想定からずれる可能性、つまりリスクについて、意識的に考えることが必要だ。

 「なくなっても大丈夫なおカネで運用してください」というほうがわかりやすいかもしれないのだが、たとえば国内株式で運用する普通の投資信託なら、損をしても1年間に最大、3割か4割だろう。4割と考えても、損失許容額の2.5倍の投資が可能だ。

 もちろん、可能なだけ最大額の投資をしなければならないというものではないが、初心者だからといって、せっかくの時間と金額をムダにしないほうがいい。まして、投資の世界では、同じものに同じ期間で投資する限り、初心者でもベテランでも投資の収益率は同じだ。この点は、仕事やスポーツの世界とは、著しく違う。

 2つ目の心得は、「一点に賭けずに、分散投資してください」だ。素人の場合、たとえば最初に分散投資していても、儲かっている銘柄に資金を集めたがることがある。また、専門家らしき他人の話を聞いたり、本を読んだりして、なんらかの信念を形成して、「これしかない!」とばかりに、特定の投資対象のみに賭ける場合もある。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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