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外資系トップの英語力
【第6回】 2011年12月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
上阪 徹 [ライター],ISSコンサルティング [編者]

第6回
外資流グローバルコミュニケーション術
英語だからこそ人としての信頼を大事にする

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忙しくてもHow are you?
反論もマイルドにする礼儀作法

 経営陣たちの素晴らしさに触れられる機会は多いという。トップエリートたちに、人間としての深みがある。

 「経営会議のために本社に行っても、みんな忙しいのに、会いたいというと必ず時間を作ってくれる。しかも、10分だけ時間をもらって、10分しかないから、と私が急ごうとすると、“まあまあ、ところで日本の天気はどう?”と言う。「How are you?」からしっかりやろう、というわけです。大人なんですよ。人間としてちゃんとしているんです」

 どのようにして人としての信頼を獲得していくのか。学ばせてもらえることが、多々あると語る。

 「意外に知らない人もいますが、英語にも礼儀作法があります。例えば、反対意見を言ったり、非難をする時にも、まず相手の発言に配慮することが大切です。“その意見もいい。でもね~”と言う。ただ英語をしゃべろうとすると、こういうことを忘れる。若いときの私がそうでした。ちょっと英語ができるようになると勘違いしてしまうんです。西洋人だから、どんどん意見すればいい、と。でも、メールを見ても、外国の人たちはとても配慮します。強い反対意見であった場合でも、とてもマイルドに書いてくる。前後をやさしく包んでいる。そういう配慮が必要なんです」

 英語には敬語がない、と考えている人も少なくない。だが、世界のどこにも、目上の人に敬意を示せないような言語はない、と語っていたトップもいた。日本語の“敬語”のようなものでなくても、敬意を表すことができる。こうした細かなところから、信頼は培われていくのだ。

 次回は、グローバルコミュニケーションからさらに踏み込んで、グローバル人材について、外資系トップの言葉をご紹介していきたい。

 


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上阪 徹 [ライター]

1966年、兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。アパレル メーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、95 年よりフリー。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、 雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がけている。インタビュー集に累計40万部を超えるベストセラーとなった『プロ論。』(B-ing編集部編/徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ISSコンサルティング編/ダイヤモンド社)シリーズ、『我らクレイジー★エンジニア主義』(Tech総研編/講談社)、著書に『新しい成功のかたち 楽天物語』(講談社)、『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(角川SSC新書)、『「カタリバ」という授業』(英治出版)、『書いて生きていく プロ文章論』(ミシマ社)、『預けたお金が問題だった。』(ダイヤモンド社)、『文章は「書く前」に8割決まる』(サンマーク出版)などがある。

ISSコンサルティング [編者]

「外資系転職のISS」として15年以上にわたり築き上げてきた外資系企業との信頼と実績をもとに、ミッドキャリアからエグゼクティブのプロフェッショナル紹介に特化した人材ビジネスを行っている。外資系企業の消費財、IT、金融、コンサルティング、メディカル、製造業等、広い業界をカバーし、紹介職種も、経営幹部、財務・経理、マーケティング、広報、営業、物流・購買、IT技術者、またはMBA・CPA取得者や海外でキャリアを積んだスペシャリストに至るまで、幅広い人材の紹介を行っている。


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