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大震災でかき消された2011年の「知られざる教訓」
社会トレンドが暗示する“終わりと始まり”の分岐点

友清 哲
2011年12月16日
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毎年のことながら、「今年の漢字」が発表される頃になると、1年がいよいよ終幕に向けて加速し始める。注目された今年の漢字は「絆」。この一文字の背景に、東日本震災以降の人々の結びつきがあることは、想像に難くない。2011年は、まさに震災で明けて震災に暮れた感があった。しかし、この1年を丹念に振り返ってみると、実は震災を抜きにしても大きな「変化」が数多く訪れた年だったことがわかる。そして、それぞれの出来事には、共通するキーワードがある。それは「終わり」と「始まり」だ。2011年の流行語やトレンドを振り返りながら、このキーワードが暗示する「意味」を考えてみよう。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

あらゆる価値観を覆した東日本大震災
大災害に隠れた「今年のトレンド」の意味

 毎年恒例の「今年の漢字」が発表され、「絆」の一字に決まった。3月11日に東日本大震災を経験した我々日本人は、家族や恋人、友人、隣人などとの繋がりの大切さに、改めて気づかされた。

 周囲の人との「絆」だけではなく、多くの国民が「被災者のために自分ができることをしたい」と考え、実際に行動した人も少なくない。世界各国からの支援に「絆」を感じた国民も多いはずだ。

 おそらく100年後も、2011年は「東日本大震災が起こった年」として人々に記憶されるだろう。原子力発電所の事故も含め、「歴史の転換点」として位置づけられ、後々の社会や人々の生活に大きな影響を与えた年だと、捉えられているに違いない。

 2011年が終わろうとしている現在でも、復興は思うように進まず、被災者をはじめ、日本国民の心の傷も癒えることはない。それだけ大きな出来事だったからこそ、「絆」という言葉が強烈なイメージとして、人々の脳裏に焼き付いているのだろう。

 しかし一方で、震災に関する以外の出来事、特に震災以前のニュースに関して、人々の関心は薄れてしまっているように見える。2011年を丹念に振り返ってみると、この大災害を抜きにしても、大きな話題に事欠かない1年であったことがわかる。

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