私たちジェイフィールでは、管理職研修や若手・中堅社員への研修で、「リーダーシップについて言葉を使わず、スキット(演劇)で表現してください」という演習をよく行います。するとそこから、リーダーシップに関する大きな認識の違いが見えてきます。

従来の「オレオレ型」から
「サザエさん型」のリーダーへ

 まず、管理職に「リーダーシップを表現してみてください」と伝えると、多くのケースは、みんなの方を向いてスピーチをして、天を指差し、みんなの先頭に立って背中を向けて走り出し、それにみんなが一糸乱れずついていく――そんなリーダー像を表現します。

 中には、上司が部下を呼びつけて1対1で指示をし、動かしている様子を表現するチームもいます。

 ところが、中堅や若手社員に「リーダーシップを表現してみてください」と伝えると、本当に多くのチームが次のようなシーンを表現してくれます。

 最初はみんながバラバラな方向を見ている。そこでリーダーが一人ひとりに声をかけて、「一緒にこっちに行こう」と誘い、みんなで歩き出す。そのとき、サザエさんのエンディングのようにリーダーはみんなの方を向いて、手招きしながら後ろ向きに進んでいく。

 ところが、何人かが途中で違う方向に歩き出したり、立ち止まったりする。すると、リーダーがその人に声をかけ、「一緒に行こう」と促していく。さらに歩いていくと、今度はリーダーが躓いたり、立ち止まったりしてしまう。今度はメンバーが声をかけて、「一緒に歩こう」とリーダーを引っ張る。