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2017年12月27日
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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

若手の「出世したくない」症候群が、ただの責任逃れではない理由

 彼らにこのスキットの意図を聞くと、こんな言葉が返ってきます。

 今は多様性の時代だし、みんなそれぞれが違う思いを持って働いている。だから、リーダーはまず、一人ひとりと向き合い、なぜそこに行きたいのか、それにどのような意味があるのかについて、対話することが必要。でも「こっちに行こう」と言っても、途中で迷う人、違う方向に歩き出す人も出てくる。だから動きながら、対話しながら、修正していく。

 さらに、リーダーも完璧ではないから、リーダー自体が迷うこともある。そのときは別のメンバーがリーダーシップを発揮すればいいし、リーダーを支えることもみんなの役割だと思う――。

会社や上司の行動原理は
もはや若手とズレている

 どうでしょうか。管理職世代が見てきたリーダーシップと、若手世代が考えているリーダーシップの在り方に、大きな違いが見えてこないでしょうか。

 今の若手世代は、世界ではミレニアル世代(2000年代に成人あるいは社会人になる世代)、デジタルネイティブ世代と言われています。小さいころからネット社会に接し、多様な情報に触れ、世代や国境を越えてボーダレスにつながることを当たり前のように経験しながら育っている世代です。

 誰かが何かを発信すると、「いいね!」と反応が返ってきて、自然と連鎖が生まれてくる。そのつながりをきっかけに、実際にやりたいことを実現していく若者も増えています。

 ところが企業に入ると、やりたいことをつぶやくことも、ボーダレスに人とつながることも、本当に意味のある良いことをしようとすることもできなくなる。会社や上司という存在が、自分たちのこうした思いや行動原理と向き合おうとせず、「会社はそんな甘いものではない」とばかりに、成果を出すこと、そこに向けて既存の枠組みの中で行動することを強いていく。ここに彼らは、強い違和感を覚えるのだというのです。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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