「海が部分的に見える」は
どのくらい見えるのか

 この年末年始の休暇を家族とハワイで過ごしました。

  1年間の仕事の疲れを南の島のきれいな海を見て癒したいと思い、出発前にホテルの部屋をネットで予約しました。

  ハワイのビーチ沿いのホテルの大半は次の(1)~(3)のランクに分かれていて、(1)が最安値、以下(2)(3)の順に料金が高くなっていきます。

(1)ガーデンビューないしシティービュー
(2)パーシャルオーシャンビュー
(3)オーシャンビュー

  日本人観光客がどっと押し寄せる年末年始、(3)のオーシャンビューはトップシーズン料金適用で特に高くなるので、今回は少し長く滞在するという事情もあって、(2)のパーシャルオーシャンビューの部屋を選びました。

 ところが、このパーシャルオーシャンビューという選択が実はいちばん難しいのです。文字どおり「部分的に海が見える部屋」という意味なのですが、この「部分的に」という解釈に幅があるからです。

 今回ホテルにチェックインした際も、フロントの女性に間違いなく海の見える部屋であることを確認すると、「大丈夫。海がちゃんと見える部屋だからバケーションを楽しんで」と笑顔で答えてくれました。

 ところが部屋に通されると、目に飛び込んで来たのは期待していた青い海ではなく、窓の外に広がるワイキキの街並でした。これではシティービューではないかと思い、バルコニーに出てみると、テラスの左側から斜め前方に、ほんのかすかにですがビーチが見えていました。

 しかし、私の経験上、これは明らかに一般的なパーシャルオーシャンビューとはいえないレベルのロケーションです。