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「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

日本の一流大学が敵わない中国トップ大学の秘密
国家エリートを輩出する清華大学の就業指導とは

小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]
【第16回】 2012年1月20日
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 皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。

 先日、清華大学の就業指導中心(キャリアセンター)主任(センター長)の熊義志博士にお会いする機会がありました。そこで、工学系では中国最上位といわれる清華大学の学生の就職活動と清華大学のキャリアセンターについてお話を聞いてきました。「国家を支えるエリート」としての意識が高い彼らに対して、どんな就業指導がなされているのか、気になるところです。

中国人エリートを続々輩出する
清華大学の「4つの就業支援」

中国っぽい横並び

 熊先生は、お会いすると想像よりお若い方でびっくりしました。先生は、2009年10月から清華大学キャリアセンターのセンター長になられたとのこと。

 では、それ以前は何をされていたんでしょうか?どういう経歴の方が、清華大学のキャリアセンター長になるのか興味があって聞いてみました。

 「名刺の裏をご覧ください」

 おーっと、表には「清華大学就業指導中心 博士/主任」とあります。博士なんや。裏には「清華大学公共管理学院」とあります。なるほど、公共管理学の教授なんですね。

 「清華大学では、研究者が学校の仕事も行うのが伝統です。学長も他の研究者も同様に、教えること、研究することに加えて、学校の仕事をしなければなりません。昨年までは私も学生を教えてもいましたが、今は研究と就業指導中心の仕事をしています。研究の方では、日本のパナソニックにお世話になっています。パナソニックにお礼を言っておいてください」

 松下幸之助落ち(連載第9回第10回参照)のボクがお礼をいうのも言うのも変ですが(笑)、「パナソニックさん、ありがとうございました」と熊先生はおっしゃっていました。

 先生、基本的な質問ですみませんが、中国のトップ大学とも言われる清華大学卒なら一般的には就職に困らないですよね。そんななかで、清華大学キャリアセンターは何をしてはるんですか?

 「『ヒューマンリソースの最適化をすすめる仕事』をやっています」

 浅い質問に、いきなり深いお答えですね!(笑) 『ヒューマンリソースの最適化』って何ですか?

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小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]

1959年京都市生まれ。82年京都大学法学部卒。同年リクルート入社。入社後、10年間、人事採用担当・責任者として、高成長期のリクルー トの採用をささえる。キャリアスクール「i-Company」校長、リクルートエージ ェントの採用部長を経て、現在、主に北京で中国人大学生を採用する(株)トランセンド AHRP事業顧問。公式サイトhttp://obatashigekazu.net/


「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

「第二次就職氷河期」と呼ばれ、学生たちの就職難が問題視されている日本。その一方で、中国進出やグローバル化を視野に入れた多くの企業が熱い視線を寄せるのが中国の学生だ。本連載では、これから一層注目を集める中国の就活事情を明らかにするとともに、日本人の学生が彼らに負けないための処方箋を探る。

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