またもう一つのB型「山形系統」は10~14歳、35~59歳の抗体保有率が40%未満、0~4歳、65歳以上はビクトリア系統と同じく20%未満だった。免疫力が低い乳幼児、高齢者は別にして、今の現役世代と学童期の子どもたちは、B型インフルエンザ感染リスクが高いわけだ。

国立感染症研究所 インフルエンザ抗体保有状況-2017年度速報第2報

 また今年は例年、2月以降に流行するB型の立ち上がりが早く、全国の有志医師によるインフルエンザ流行情報データベースhttp://ml-flu.children.jp/index.php)のインフルエンザタイプ別報告数の推移を見ると、早くも1月半ばからB型の患者数がA型を逆転し、流行が拡大していることがわかる。

MLインフルエンザ流行前線DB 報告数とタイプ別の推移

ワクチンは従来、A型を優先
B型は後回し、だった?

 日本国内のインフルエンザワクチンは、2015/16シーズンから、A型のウイルス2種、B型のウイルス2種に対応している。つまり、B型に対する守備範囲が広がったわけだが、それ以前はA型2種類、B型1種類が定番だった。

 インフルエンザワクチンは、毎年2月ころに出されるWHO(世界保健機関)の「来シーズンは○○ウイルスが流行しそうだ」という推奨を受けて、各国の行政、研究機関の有識者が検討会議を開き「来シーズンのウイルス株」を決定する(北半球の国々では概ね4~5月ごろ)。その後、ワクチンメーカーがいっせいに製造に取りかかり、10~11月までに医療機関に納品、ワクチン接種が開始される。