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インスリン鼻スプレーで治療!?
初期のアルツハイマー病を改善
経鼻インスリン療法

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第79回】

 2型糖尿病を放置、あるいは血糖コントロールを怠けていると、命にかかわる病気につながりかねない、というのは周知の事実。最近は心血管系に与える影響だけでなく、アルツハイマー型認知症(AD)や脳血管型認知症を発症するリスクが高いことも知られるようになってきた。

 もともと脳はブドウ糖の一大消費地帯。糖質消費にはインスリンが必須であり、糖尿病の背景にある「インスリン抵抗性」と「インスリン分泌不全」が脳に影響するのは納得がいく話だ。実際、AD初期には脳の海馬を含む領域で、インスリン濃度が低下していることが知られている。しかも、この現象は2型糖尿病患者に限って生じるのでもなく、脳だけ“糖尿病”というケースもあるらしい。まだ議論の余地はあるものの、一部の専門家はADを「3型糖尿病」と呼び始めている。

 ともあれ、さまざまな状況証拠からADとインスリンとのかかわりは明らか。となれば、ADもインスリンで治療できそうだ、と考えるのは当然だろう。もっとも、インスリン注射では「低血糖ショック」のリスクがあるので、鼻粘膜からゆっくり脳血流にインスリンを到達させる「経鼻インスリン療法」が考え出された。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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