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倒産から2年!JAL再生“奮闘”記

【その4】執行役員・菊山英樹、米澤章の場合
「数字へのどん欲さ、再建への強い決意、
そしてスピード感が大きく変わった」

【第4回】 2012年2月24日
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今回は、テーマを「部門別採算制度」にフォーカスする。部門別採算制度は「意識改革」と並ぶ、稲盛改革の両輪である。今回登場するのは、常務執行役員で路線統括本部国内路線事業本部長の菊山英樹、執行役員で同本部国際路線事業本部長の米澤章の二人だ。路線統括本部は部門別採算制度の扇の要にあたる部署。なぜなら、本業である航空輸送の収支の差、つまり利益の最大化をミッションとしているからだ。

今でも破綻の原因を作ってしまったと
自責の念にかられる

――菊山は1983年の入社。情報システム、人事、労務を経験し、JAL破綻当時は収支資金計画の部長だった。 

常務執行役員・菊山秀樹(きくやま ひでき)「(稲盛名誉会長から)お前は評論家か!と言われ、大変なお叱りを受けたことがあります」
Photo by Kazunori Ogura

菊山 まさにJALが破綻した時期に、その資金計画を担当していました。従って、JALが破綻した事に対して、私にも大きな罪があったと、責任を痛感しております。ですから、破綻後に私が役員をやるということは問題があるのではないかと、大西(当時社長、現会長)にも話をしたことがあります。

 破綻直前には(会社更生法の申請を伴う)「法的整理」か、(自主再建に近い)「私的整理」かで、侃々諤々の議論となりましたが、私は「法的整理」には反対の立場でした。なぜならば、お客様がJALから離れるというだけでなく、海外の破綻した航空会社のケースをみても、法的整理になった瞬間に信用不安が生じ、出発直前の飛行機が空港で給油を止められるということが、実際に起こったからです。

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倒産から2年!JAL再生“奮闘”記

2010年1月に、JALが会社更生法を申請してから丸2年が経った。再建は予想を上回るペースで進んでいる。この2月には経営陣は新体制に移行する。再生の原動力となっているのは、「意識改革」と「部門別採算性」という「稲盛経営」である。JALの人々は、倒産をどう受け止め、どのような思いを抱きながら、企業再建に取り組んでいるのか。トップ層から現場の従業員に至るまで、インタビューを軸に、再建に取り組むその姿を追う。

「倒産から2年!JAL再生“奮闘”記」

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